シンガポールから始まった柳宗理のアジア巡回展。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

シンガポールから始まった柳宗理のアジア巡回展。

日本を代表するインダストリアルデザイナー、柳宗理の展覧会がただいまアジア3都市を巡回中。デザインのデジタル化が進む現代、手から生まれた形はアジアのクリエイターにどう映るのか。

メインの触れる展示。
柳宗理の生誕100周年を記念して、シンガポール、香港、台北をめぐる巡回展が開催中だ。タイトルは『Beauty born not made』。柳が自著『エッセイ』で述べた「本当の美は生まれるもので、つくり出すものではない」をテーマに、デザインへの関心が高まるアジア3か国で作品を紹介している。
1999年、セゾン美術館での『柳宗理デザイン展』の設えを再現。
初回はシンガポール、美術大学NAFAが運営する〈Lim Hak Tai Gallery〉で開催された。キュレーターのブリジット・トレーシー・タンと会場構成を手がけたアウトオブストックはともに、柳のデザインに垣間見える「手の跡」に魅せられたという。彼は物をデザインするとき、手で土をこね、基礎を作った。さらに触りながら試作を重ね、最適な形に落とし込んだ。今回の展覧会では、カトラリーや食器を並べた黒い商品台を会場の中心に置き、自由に触れるようにした。台のサイズはそれぞれ四畳半。柳がデザインを始めたばかりの戦後間もない日本の住空間のスタンダードだ。食べ物がなければアイデアでと、何もないところから這い上がるように活動を始めた彼の姿勢を感じてほしかったという。
東京オリンピックのトーチも展示。
新柄ファブリック「コノハ柄」。

AIがあなたにおすすめ

※過去の記事も表示されます