「インゲヤード・ローマン」展、簡潔な器ににじむ感性|土田貴宏の東京デザインジャーナル | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

「インゲヤード・ローマン」展、簡潔な器ににじむ感性|土田貴宏の東京デザインジャーナル

スウェーデンで1960年代から活動し、ガラスや陶磁器のデザインを多く手がけるインゲヤード・ローマンは、現在もその第一線にいる。〈東京国立近代美術館工芸館〉で始まった個展の会場で、来日した彼女にインタビューした。

ローマンが1981年からデザインした、スウェーデンのガラスブランド〈スクルフ〉の《ベルマン》コレクション。
装飾のない純粋なフォルムを好み、ごく限られた色だけを用いることから、インゲヤード・ローマンにはストイックな求道者のイメージがあるかもしれない。しかし彼女の人柄はソフトな印象で、どちらかというと話好き。デザインに関して自身の思いを雄弁に語る一面もある。

「この数十年間、私のデザインに対する考え方は基本的に同じです。大切なのは、美しさ、機能性、量産できること、そしてそして金額に見合った価値。この4つの要素でできた四角が私のデザイン。仕事によって四角の形やスケールは変わるけれど、四角であることは常に変わらないのです」
インゲヤード・ローマンは1943年ストックホルム生まれ。現在は南スウェーデンのスコーネ地方に自宅と陶芸工房があり、ストックホルム市内にもデザインのためのスタジオをもつ。
ガラスのカラフェは、ローマンにとって愛着のあるテーマ。複数のメーカーから多様な作品を発表してきた。
インゲヤード・ローマンは1943年ストックホルム生まれ。現在は南スウェーデンのスコーネ地方に自宅と陶芸工房があり、ストックホルム市内にもデザインのためのスタジオをもつ。
ガラスのカラフェは、ローマンにとって愛着のあるテーマ。複数のメーカーから多様な作品を発表してきた。
〈東京国立近代美術館工芸館〉で12月9日まで開催の「インゲヤード・ローマン」展は、彼女の長年にわたる活動の軌跡を伝えるものだ。その作風は、共通して心休まるような穏やかさと静けさがありながら、様々な試みによって彩られている。
展示デザインは、ローマンと親交のあるスウェーデンの建築事務所、クラーソン・コイヴィスト・ルーネが担当。展示台の天板はひとつずつ材質が異なり、作品との調和や対比を生んでいる。
黒い陶器は、ローマンが自身の工房で轆轤を使って制作したもの。カトラリーも彼女のデザイン。
展示デザインは、ローマンと親交のあるスウェーデンの建築事務所、クラーソン・コイヴィスト・ルーネが担当。展示台の天板はひとつずつ材質が異なり、作品との調和や対比を生んでいる。
黒い陶器は、ローマンが自身の工房で轆轤を使って制作したもの。カトラリーも彼女のデザイン。