DESIGN
マイケル・アナスタシアデスと〈B&O〉がコラボ!
August 29, 2018 | Design | casabrutus.com | text_Keiko Kusano
美しいデザインと高品質なサウンドを兼ね備えた、デンマークが誇るオーディオ・ビジュアル・ブランド〈バング&オルフセン〉がマイケル・アナスタシアデスとコラボレーション! まるでオブジェのようなスピーカー《Beosound Edge》が誕生した。
ロンドンを拠点に活躍するプロダクト・デザイナー、マイケル・アナスタシアデスは都会的で繊細、かつソリッドなデザインで知られる。そのエッセンスが見事結実し、これまで見たこともないような円形のスピーカー《Beosound Edge》が誕生した。
「私は電化製品を家に置くことを好みません。極力見たくないので、隠すようにしています。そんな私に『スピーカーをデザインしないか』という依頼が来たわけです。非常にチャレンジングな試みでした。私たちはプロダクトが純粋でシンプルなものになるまで、とにかく余計なものを徹底的に排除していきました。視覚的に複雑なプロダクトは、最初は衝撃を持って受け取られますが、目新しさがなくなると魅力がなくなります。しかし、視覚的にシンプルなプロダクトは何度見ても興味がそそられる、魅力的なものになるのです」(マイケル・アナスタシアデス)
マイケル・アナスタシアデスによる初期のプロトタイプを見てみると、円錐形のものなど、かなり自由な発想に基づくプランが見受けられた。《Beosound Edge》の外見からもテクノロジーはまったく感じさせないが、世界初の音響技術「アクティブベースポート」が搭載されている。10インチの巨大なバスドライバーを一方の側面に入れ、スピーカーの両サイドには専用の4インチミッドレンジと 3/4インチトゥイーターを配置。これにより、このサイズのスピーカーとしては想像を超えた迫力あるサウンドが実現しているのだ。
磨き抜かれたアルミニウムの円形フレーム。光を吸い込むような漆黒の布地で覆われたスピーカー部分。このふたつの対照的な見え方は、光と闇を内包するアートのようでもある。
ちなみに、フロアに設置したときに《Beosound Edge》を静かに前後に動かすと、音量が上下する。やわらかなタッチで音量は細かに変わり、強いタッチでより劇的に変化するというギミックもある。手を離すと、元の位置にゆっくりと戻るのも面白い。サウンドの楽しみ方の新たな地平を感じさせるプロダクトだ。
ちなみに、フロアに設置したときに《Beosound Edge》を静かに前後に動かすと、音量が上下する。やわらかなタッチで音量は細かに変わり、強いタッチでより劇的に変化するというギミックもある。手を離すと、元の位置にゆっくりと戻るのも面白い。サウンドの楽しみ方の新たな地平を感じさせるプロダクトだ。
《Beosound Edge》
日本での発売時期、価格はともに未定。(バング&オルフセン ジャパン TEL 03 6303 3881)。
マイケル・アナスタシアデス
1967年キプロス島生まれ。ロンドンを拠点とするプロダクトデザイナー。ロンドンのImperial College of Science Technology and Medicineで工学、Royal College of Artで工業デザインの修士号を取得。1994年に自身のスタジオをロンドンに設立。2007年からは自らの名を冠したブランドを立ち上げ、照明や家具、ジュエリーやテーブルウェアのコレクションを発表している。