DESIGN
三宅さん、〈moooi〉との仕事はいかがでしたか?
August 17, 2017 | Design | a wall newspaper | photo_Shota Kono text_Takahiro Tsuchida editor_Yuka Uchida
日本人で唯一、人気ブランド〈moooi〉の製品をデザインする三宅有洋が、その最新作の経緯を語る。
オランダで2001年に創業し、世界的なインテリアブランドに成長した〈モーイ〉。著名デザイナー、マルセル・ワンダースのディレクションのもとで確立された大胆で奇抜な作風は、右に並ぶものがない。このブランドとコラボレーションしている唯一の日本人デザイナーが、フィンランドを拠点とする三宅有洋だ。
Q 最初に〈モーイ〉と出会ったきっかけを教えてください。
2009年、ミラノサローネのサローネサテリテ(若手デザイナーの展示スペース)に出品した照明を、マルセルが気に入ってくれたんです。それが〈モーイ〉で製品化されてから、いいアイデアがたまるたびにデザインを提案してきました。彼らの場合、向こうから何かを指示してくることはなく、こちらで自発的に手描きのスケッチを送り、それを見てマルセルたちがやるかやらないかを決めます。新作の《コッペリア》もそうして開発がスタートしました。
Q 最初に〈モーイ〉と出会ったきっかけを教えてください。
2009年、ミラノサローネのサローネサテリテ(若手デザイナーの展示スペース)に出品した照明を、マルセルが気に入ってくれたんです。それが〈モーイ〉で製品化されてから、いいアイデアがたまるたびにデザインを提案してきました。彼らの場合、向こうから何かを指示してくることはなく、こちらで自発的に手描きのスケッチを送り、それを見てマルセルたちがやるかやらないかを決めます。新作の《コッペリア》もそうして開発がスタートしました。
コッペリア
Q 《コッペリア》のデザインはどうやって発想したんですか?
LEDでしか作れない照明を考える中で、特に〈モーイ〉は小型LEDを細いパーツでつなぐ照明が増えているので、その自分バージョンをやろうと思いました。LEDの技術的な挑戦と、世界中の誰もがイメージできる伝統的なシャンデリアを融合したんです。
Q 個々のLEDを支えるアームを電流が流れているんですね。
当初のスケッチをもとに、+の電流のパーツと−の電流のパーツが触れないようにコンピュータで構造を詰めるのが大変でした。2013年はひと夏かけてその作業をしてましたね。構造は繊細ですが、最終的には工場の職人が治具を使って溶接するので、彼らの太い指でも作れるようにパーツの間隔を調整する必要もありました。
LEDでしか作れない照明を考える中で、特に〈モーイ〉は小型LEDを細いパーツでつなぐ照明が増えているので、その自分バージョンをやろうと思いました。LEDの技術的な挑戦と、世界中の誰もがイメージできる伝統的なシャンデリアを融合したんです。
Q 個々のLEDを支えるアームを電流が流れているんですね。
当初のスケッチをもとに、+の電流のパーツと−の電流のパーツが触れないようにコンピュータで構造を詰めるのが大変でした。2013年はひと夏かけてその作業をしてましたね。構造は繊細ですが、最終的には工場の職人が治具を使って溶接するので、彼らの太い指でも作れるようにパーツの間隔を調整する必要もありました。
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