古今東西 かしゆか商店【伊予提灯】 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

古今東西 かしゆか商店【伊予提灯】

『カーサ ブルータス』2021年6月号より

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回出会ったのは、“伊予国”愛媛でつくられる和紙提灯。江戸時代から続くお祭りの屋台に吊す、美しい名脇役です。

毎年10月、愛媛県西条市の各地で行われる「西条祭り」。中でも伊曽乃神社例大祭では、提灯を100近く吊した屋台が80台以上奉納される。その提灯をつくるのが〈伊予提灯工房〉。「まん丸で可愛い!」とかしゆか店主。
日本のお祭りが大好きです。同じ時間、同じ景色を、特別な愛情や熱と共にみんなで共有できるから。衣装や飾りものも楽しいですよね。
Buying No.38【伊予提灯】伊予の祭りを彩る名脇役。手貼り手描きの和紙提灯。
今回、愛媛県西条市で出会った“伊予提灯”もそのひとつ。江戸時代から続く「西条祭り」を支えている美しい手仕事です。
お祭り提灯の木型。西条の提灯は中に蝋燭を入れるため、炎が移りにくい丸型をしている。
「10月半ば、町ごとに趣向を凝らした御輿やだんじり(屋台)をお宮さんに奉納するのが西条祭り。ウチの町の屋台は、本物の蝋燭を入れた和紙提灯を100近く吊すのが特徴です。多い時は全部で130台以上ですから、一度に1万3000の提灯が灯って……」

屋台の数も美しさも日本一なんですよ、と話すのは〈伊予提灯工房〉の日野徹さん。東京でエンジニアをしていたものの、西条のお祭りがどうしようもなく好きで、46歳の時、生まれ育った町に戻り、提灯職人になったそうです。

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