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今季のJリーグは、新フォントに注目です!
『カーサ ブルータス』2021年4月号より
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今季からユニフォームの背番号フォントが統一されるJリーグ。新フォントを手がけた〈コントラプンクト〉に話を聞いた。
これまで各チームに委ねられていたユニフォームの背番号フォントを、今季から全チーム統一することを発表したJリーグ。採用されたのは〈カールスバーグ〉や〈レゴ〉など世界的企業をクライアントとするブランディングエージェンシー〈コントラプンクト〉の案だ。当初Jリーグ側から提示されたのは、次のような条件だったという。
「審判・ファンからの視認性を確保すること/既に統一ネーム&ナンバーを導入している海外の事例を参考に、リーグブランディングの一環としても活用できること」
観戦者の視聴環境の変化に対応することはもちろん、配信・放送やグッズ販売などのマーケットとして、Jリーグが世界を視野に見据えていることがうかがい知れる。
「審判・ファンからの視認性を確保すること/既に統一ネーム&ナンバーを導入している海外の事例を参考に、リーグブランディングの一環としても活用できること」
観戦者の視聴環境の変化に対応することはもちろん、配信・放送やグッズ販売などのマーケットとして、Jリーグが世界を視野に見据えていることがうかがい知れる。
果たして生まれたフォントは、カーブするボールの軌道から着想を得た、有機的な曲線が目を引くものだ。〈コントラプンクトジャパン〉の濱口屋有恵さんは語る。
「カーブキックは物理学、技術、思い、パワーが結集したもので、サッカーを芸術的で魅力的にする要素の一つです」
Jリーグとコミュニケーションを重ねた際のやりとりを振り返る。
「背番号は選手が背負うもの。その選手の情熱や思いを体現したようなフォントにできたら何も言うことはありませんと言われたのが印象的でした」
フォントの統一でピッチの風景がどう変わるのか、今季は選手の後ろ姿にも注目だ。
「カーブキックは物理学、技術、思い、パワーが結集したもので、サッカーを芸術的で魅力的にする要素の一つです」
Jリーグとコミュニケーションを重ねた際のやりとりを振り返る。
「背番号は選手が背負うもの。その選手の情熱や思いを体現したようなフォントにできたら何も言うことはありませんと言われたのが印象的でした」
フォントの統一でピッチの風景がどう変わるのか、今季は選手の後ろ姿にも注目だ。
Kontrapunkt
1985年コペンハーゲンで設立。デンマークの各省庁やレストラン〈ノーマ〉などの書体デザインで知られるブランディングエージェンシー。日本の主なクライアントに〈資生堂〉や〈三菱自動車〉など。青山に日本支社を構える。
