ハウスインダストリーズから手描き文字の教則本が! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ハウスインダストリーズから手描き文字の教則本が!

『カーサ ブルータス』2020年6月号より

いちど習ってみたかった、アート文字のハンドレタリング。あの「彼ら」がマニュアル本を出しました。

最初のスケッチにまずは注目したい。本には載っていない秘蔵アイテムだ。ここから進化させていったのが、その次の完成版レタリング。別々のフォントをマッシュアップするという試みも楽しい。技術的な指導はもちろん、「個性をむりやり打ち出そうとしないこと」「時には上下を逆さまにして描いてみよう」といったアドバイスも。レタリングだけでなく、人生のいろんな局面でも参考になりそう!?
タイポグラフィーとデザインの雄、ハウスインダストリーズが先月出版した、その名も『レタリング・マニュアル』。指導にあたるのはハウスのタイプデザイナー、ケン・バーバーだ。鉛筆やペン、紙の選び方から、具体的なテクニックやコツ、心構えに至るまで、本格派ハンドレタリングの描き方を懇切丁寧に教えてくれる。ケン・バーバーとハウスの代表アンディ・クルズに話を聞いた。

Q ハウス流ハンドレタリングを自宅で学べる! とファンが喜んでいます。企画はいつから?

ケン・バーバー 2017年にハウスの作品集を出した時に、次はハウツー寄りの本を出したい、という話になったんだ。取りかかったのはその翌年からだね。

Q 多彩なデザインを手がける中、なぜハンドレタリングの本を?

ケン 手描き文字はハウスの「核」だからね。また、私たちのやり方を指導するだけではなく、アプローチや手法、メソッドを広く人々に応用してもらうことで、それぞれの手描き文字を生み出してもらえれば、との願いもある。

アンディ・クルズ いわば「ハウスの舞台裏、全部見せます」、といった本だね(笑)。

Q ズバリ、ハンドレタリングの魅力とは?

ケン 手を動かしてモノを作る行為は大きな充足感を与えてくれるし、とても「人間的」な行為だと思う。人とのナマな関わりを失っている今の「この時」にはなおさら響く。「消えもの」なデジタルと対照的に、手で何かをこしらえることは人間らしさを回復し、何より自分自身とつながりあえる。

アンディ ブランドであれメディアの見出しであれ、まず最初のとっかかりとなるのはフォントや文字だ。字を通じてイメージや考えを理解し、そこから好きになっていく。世界とは、文字という作品が無限に詰まった一つの巨大な「アートギャラリー」なんだよ!

アンディ・クルズ

1997年にハウスインダストリーズを共同創設。クリエイティブディレクター。2017年にはヘンリー・フォード博物館でハウスの回顧展を開催した。

ケン・バーバー

ハウスのタイプデザイナー/文字ディレクター。アンディとは27年にわたる仕事仲間。NYの美大クーパー・ユニオンやメリーランド美術大学で教鞭を執る。

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