クリスティーナ・キムの新作は、蚊帳? 「BORO」がテーマの展覧会にて、お披露目です。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

クリスティーナ・キムの新作は、蚊帳? 「BORO」がテーマの展覧会にて、お披露目です。

3月6日、NYの〈ジャパンソサエティ〉でスタートする『BOROテキスタイル:継続性の美学』。〈dosa〉デザイナー/アーティストのクリスティーナ・キムが、古布を縫い合わせてつくった美しい「蚊帳」が世界初公開される。

蚊帳をのぞき込むクリスティーナ・キム。 Courtesy Christina Kim © Yoshihiro Makino
東北地方で生み出された布文化「BORO」。ジャパン・ソサエテイーの『BOROテキスタイル:継続性の美学』展では、日本随一の「ぼろ(襤褸)」収集家による貴重なコレクションの数々や、古布を重ね合わせていくその美学に触発された現代のデザイナーを紹介する。

東北でただ一人、昭和40年代から青森の山や村を訪ね歩き、「ぼろ」を集めては保存してきた田中忠三郎の貴重なコレクションから50点以上を展示。編集者/写真家にして『BORO つぎ、はぎ、いかす。青森のぼろ布文化』の著者でもある都築響一の写真とあわせ、一般には粗末と見なされるぼろ布が持つ美しさを目の当たりにできる。そして、川久保玲、山本耀司、スーザン・チャンチオロなど、「BORO」の純粋な美がその創作に伺えるデザイナーたちのファッションを展示する。
青森で実際に使われていた肌着。木綿布などをはぎ合わせてある。明治から大正時代にかけての品。 Amuse Museum/Chuzaburo Tanaka Collection
青森の「ドンジャ」と呼ばれる夜着。麻布などを幾重にも重ねたもので、重さは実に14〜15kg。床の上でそのまま自立する。夜はドンジャにくるまったまま寝る。つまり寝具でもあったのだ。19世紀〜1950年代の品。 Amuse Museum/Chuzaburo Tanaka Collection
川久保玲がデザインしたドレス。
見逃せないのが、デザイナーのクリスティーナ・キムが本展のために完全修復した「蚊帳」だ。15年前に京都のアンティークストアで購入した古い日本の蚊帳に、インドの職人が織り上げ、染めた麻布を当てて全体を「お直し」した。ゼロウェイスト、エシカルデザインの先駆者であり、その服はウェアラブル・アートピース(着るアート作品)と称されるクリスティーナ。多くの人々と共に針を動かして修繕した、世界にひとつの「蚊帳」をぜひ、その目で確かめては。

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