DESIGN
ジャンヌレの家具を現代の工芸作品とコーディネートしたら?
December 2, 2019 | Design | casabrutus.com | photo_Kaori Ouchi text_Housekeeper
ル・コルビュジエ、シャルロット・ペリアンとともに《LCシリーズ》をはじめとした数々の名作家具を生み出したピエール・ジャンヌレ。彼が晩年にインドで手がけた「チャンディーガル都市計画」のために製作したオリジナル家具がここ数年、注目を集めている。忠実に復刻された一連の家具を現代の工芸作家の作品やアートフォトとコーディネートする試みが、現在、六本木の〈ICS〉で開催中だ。
1950年代の都市計画当時、同時期に大量の家具を必要としたこともあり、ジャンヌレはインドの伝統的な手工芸の技術を採用すること・各地で入手可能な材料を用いることで、工房の機械設備に左右されることなく、インド中の工房や職人によって自由に複製できるように家具をデザインしたという。
結果として同じ図面から作られたにも関わらず、完成した家具は大きさや比率、部材の太さや角度などに個体差が見られたという。つまり、チャンディーガルの一連の家具は、デザイナーによるプロダクトでありながら、職人による工芸品でもあったということだ。
ジャンヌレのデザイン思想、そしてインドの職人技術の継承を目的として、当時のオリジナル図面が残っているプロダクトの忠実な復刻を2015年より製作開始したのがインドの工房〈ファントム・ハンズ〉だ。
現在、六本木の〈アクシスビル〉3階の〈ICS〉では、インテリアスタイリストの川合将人が〈ファントム・ハンズ〉によって復刻されたジャンヌレの家具を世界各国のヴィンテージ家具や日本の工芸作品やアートフォトをコーディネートした空間が展示されている。
結果として同じ図面から作られたにも関わらず、完成した家具は大きさや比率、部材の太さや角度などに個体差が見られたという。つまり、チャンディーガルの一連の家具は、デザイナーによるプロダクトでありながら、職人による工芸品でもあったということだ。
ジャンヌレのデザイン思想、そしてインドの職人技術の継承を目的として、当時のオリジナル図面が残っているプロダクトの忠実な復刻を2015年より製作開始したのがインドの工房〈ファントム・ハンズ〉だ。
現在、六本木の〈アクシスビル〉3階の〈ICS〉では、インテリアスタイリストの川合将人が〈ファントム・ハンズ〉によって復刻されたジャンヌレの家具を世界各国のヴィンテージ家具や日本の工芸作品やアートフォトをコーディネートした空間が展示されている。
今回展示されている〈ファントム・ハンズ〉の家具はどれも会場で受注販売を行なっているほか、スタイリングに使用されているアイテムも購入が可能。世界的にも評価が進む日本のクラフト作家の作品やアートフォト、そして東京・江戸川区のヴィンテージショップ・ギャラリー〈Objet d’art〉が集めたヴィンテージ家具などを、コーディネートされた状態で堪能できる貴重な機会となる。