アトリエ・ワンが手がけるトウキョウ建築展。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

アトリエ・ワンが手がけるトウキョウ建築展。

1964年、そして2020年。2度の東京オリンピックの間に遂げた社会的変遷を、建築を通して紹介する展覧会『メイド・イン・トーキョー:建築と暮らし1964/2020』がNYでスタートした。

国立代々木競技場第一体育館(2013) (c) ホンマタカシ
新国立競技場(2017) (c) ホンマタカシ
国立代々木競技場第一体育館(2013) (c) ホンマタカシ
新国立競技場(2017) (c) ホンマタカシ
二つの五輪の開催時期である1964年と2020年を比較し、都市建築のあり方やその挑戦、また何を達成し得たかをつぶさに検証する『メイド・イン・トーキョー』展。キュレーター/展覧会デザイナーを務めるのは、アトリエ・ワンの塚本由晴と貝島桃代だ。〈Japan Society / JSギャラリー〉ディレクターの神谷幸江との協働で、社会を構造化する際における建築の役割、建築が人々の暮らしに与える影響、社会・経済・政治的変化を遂げてきたメガシティ東京の変遷を紹介する。
エントランスを入ると、隈研吾設計、新国立競技場の模型が。 photo_Richard P. Goodbody
特に着目するのが公共空間、そして東京で暮らす人々の個人空間の関係だ。建築施設を「競技場/stadium」、「駅/station」、「カプセル/capsule」、「オフィス/office」、「住宅/home」、「リテール/retail」の6カテゴリーに分け、18の建築物をセレクト。この約60年において、東京の建築が辿った劇的な変化が確かめられる。
能作文徳と常山未央による《西大井のあな》の模型(中央)。 photo_Richard P. Goodbody
丹下健三による〈国立代々木競技場〉(1964年)設計時のオリジナル図面をはじめ、アメリカ初公開となる〈新国立競技場〉の模型など、貴重なアーカイブ資料や写真、図面や記録映像を展示する。また戦後から現代に至る東京で生み出された、社会・政治的状況に対して批判精神と深い洞察を備えたアーティスト達の作品も合わせて紹介。例えば小沢剛や風間サチコ、また赤瀬川原平らによって1963年に結成された前衛芸術グループ〈ハイレッド・センター〉、1960年代~70年代初頭にかけて活躍した前衛パフォーマンスアート集団〈ゼロ次元〉によるパフォーマンス活動の記録なども。
竹川宣彰《猫オリンピック:サッカー場》。 photo_Richard P. Goodbody
関連プログラムも多数予定。11月12日には隈研吾、2020年1月17日には能作文徳と常山未央の講演会が催される。

『メイド・イン・トーキョー:建築と暮らし1964/2020』

〈Japan Society / JSギャラリー〉
333 East 47th St., New York TEL (1)212 715 1258。展示は10月11日~2020年1月26日。12時~19時(金~21時)、土日11時~17時。月曜祝日休。入場料12ドル。金曜18時~21時は無料。展覧会入場チケットを持っている人は無料で参加できる日本語解説ツアーあり。毎週金曜18時スタート、所要時間は約1時間。