DESIGN
名作《たためる椅子》の〈ミナ ペルホネン〉限定版!
May 22, 2019 | Design, Architecture | casabrutus.com | text_Housekeeper
〈八ヶ岳高原音楽堂〉のために、吉村順三、中村好文、丸谷芳正の3名が共同でデザインした《たためる椅子》。その座面・背面に〈ミナ ペルホネン〉のテキスタイルを施したスペシャルエディションが、120脚限定で販売されます。
音楽好きな別荘オーナーたちが、互いに自慢のレコードを持ち寄る鑑賞会。それが発展し、「大自然の中で生の演奏を」という声が募ったことで、〈八ヶ岳高原音楽堂〉は1988年、別荘地〈八ヶ岳高原海の口自然郷〉内に誕生した。
ピアニストのスヴァトスラフ・リヒテルと、作曲家の武満徹。二人の世界的な音楽家のアドバイスのもと、設計は吉村順三が担当。住宅建築の名手と知られ、また〈軽井沢の山荘〉〈山中湖の山荘〉などマスターピースと呼べる別荘の数々を生み出してきた吉村らしい、音楽に耳を傾けるのにふさわしい静謐さと人間的な温かさに満ちた空間だ。
ピアニストのスヴァトスラフ・リヒテルと、作曲家の武満徹。二人の世界的な音楽家のアドバイスのもと、設計は吉村順三が担当。住宅建築の名手と知られ、また〈軽井沢の山荘〉〈山中湖の山荘〉などマスターピースと呼べる別荘の数々を生み出してきた吉村らしい、音楽に耳を傾けるのにふさわしい静謐さと人間的な温かさに満ちた空間だ。
《たためる椅子》はその音楽堂の客席として、吉村順三と、彼の弟子である中村好文、家具デザイナーの丸谷芳正の3名が共同でデザイン。音楽堂が30周年を迎えた今年、この隠れた名作椅子に今一度光を当てようと、吉村、中村と深い縁を持つ〈ミナ ペルホネン〉による、スペシャルエディションが誕生した。オリジナル版では革を使用していた座面・背面に、〈ミナ〉のテキスタイルを使用。機能性やデザインの意匠はそのままに、新たな装いへと生まれ変わっている。
・《たためる椅子》のたたみ方。
戦後の日本を代表するピアニストのひとりであった園田高弘の自邸では音楽環境に優れた住宅空間を見事に作り上げ、また自身もベートーベンを愛好し、音楽に対して造詣の深かった吉村。氏が晩年に手がけた名音楽堂を彩る、長く愛されるべき名作椅子に、新たな息吹が注がれた。
《たためる椅子 ×ミナ ペルホネン スペシャルエディション 2019》
130,000円。テキスタイルは全9色。2019年12月31日までの120脚限定販売。現在、すでに電話・メールでの受注がスタート。詳細は公式サイトに。5月25日に〈八ヶ岳高原音楽堂〉にてお披露目会・受注会も実施。
〈八ヶ岳高原音楽堂〉
長野県南佐久郡南牧村大字海の口 TEL 0267 98 2131。