
PK22
PK22(1956)
by POUL KJÆRHOLM(ポール・ケアホルム)
- Editor: Wakako Miyake
- Text: Takahiro Tsuchida
- Supervisor: Tomomi Nagayama
ケアホルムとジャン・プルーヴェは似ている。生涯にわたり金属の構造体に職人的なこだわりを持ち続けたから。《PK22》はステンレスのフラットバーを座面のフレームと脚部に使い、さらに縦にしたフラットバーで座面と脚部をつなぎながら、左右の脚部を連結している。結合部にはわざと黒いネジを使って8か所で留めた。素材と構造だけで作り上げた魅力は時代を経ても色あせることがない。ミースの《バルセロナチェア》のリデザインとされるが、全体のバランスもディテールも、見れば見るほどケアホルムの個性が光る。592,900円〜(2023年2月現在)。(フリッツ・ハンセン東京 TEL 03 3400 3107)