
モエレ沼公園
Moerenuma Park(2005)
by Isamu Noguchi
- Text: Katsura Hiratsuka
- Editor: Wakako Miyake
2005年竣工。マスタープラン:イサム ・ノグチ。設計統括:アーキテクトファイブ。1933年の発案以来、ノグチが生涯温め続けた「大地を彫刻する」というコンセプト。そのプレイマウンテンの構想を結実させた、札幌市の都市公園。189ヘクタールもの壮大な敷地は元ゴミ処理場で、参画したときには一部の工事が始まっていたが、ランドスケープをゼロから作るというノグチの希望で当初の公園計画は白紙に。88年3月の初訪問から同年12月に亡くなるまでノグチは4度敷地を訪れ、この計画に最後の力を費やした。遺志は引き継がれ、17年を経て完成。人工の山やガラスのピラミッド、階段が刻まれた、非日常的なスケールを持つ「大地の彫刻」に身体感覚が刺激される。