CULTURE
自由に泳ぐトナカイたち。|秋田市大森山動物園
August 16, 2019 | Culture, Travel | casabrutus.com
| photo_Keisuke Fukamizu text_Rie Nishikawa
『カーサ ブルータス』9月号特集に登場している、トナカイのルドルフ(6歳)と元気(3歳)。彼らが棲む〈秋田市大森山動物園〉では、夏の間、トナカイたちが自由に園内の水辺で過ごす姿が見られます。
「ルドルフ」と「元気」の親子が思いのままに樹木の新芽や雑草の花を食べ、水に入る姿がなんとも幸せそう。秋田市大森山動物園のトナカイたちは、6月から9月末まで5頭のうち数頭ずつ交替で、園内の水辺で放牧される。
北極圏周辺で暮らすトナカイは暑さに弱く、その熱中対策として2016年から行われているのがこの放牧だ。さらに水浴びは、夏場にトナカイたちを悩ませる吸血性のサシバエを払うこともできる。
北極圏周辺で暮らすトナカイは暑さに弱く、その熱中対策として2016年から行われているのがこの放牧だ。さらに水浴びは、夏場にトナカイたちを悩ませる吸血性のサシバエを払うこともできる。
ルドルフはクリスマスソング「赤鼻のトナカイ」、サンタクロースの乗るソリを引くトナカイから命名された。1歳から2歳にかけて体が細かったため、毎日のように飼育員・柴田典弘さんが「お散歩」させ、好きなもの(自然の植物など)を食べさせていたという。一見強そうに見えるけれど、実は甘えん坊だ。
一方、元気はルドルフとは正反対の性格で、野生的なタイプ。大森山動物園生まれだが、生後1週間で熱中症状態になり、生死をさまよったことから「元気」と命名された。トナカイは繁殖期(秋)になると攻撃的になるのが強いオスの特徴。元気も積極的に角攻撃を仕掛けていくこともあるとか。
野生のトナカイのように、のびのびと過ごす親子の姿に癒されます。
野生のトナカイのように、のびのびと過ごす親子の姿に癒されます。