VEHICLE
Chill CARS|機能を突き詰めて生まれた、真の贅沢なクルマ。
『カーサ ブルータス』2019年2月号より
January 25, 2019 | Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako text_Fumio Ogawa illustration_Daijiro Ohara
贅沢とは、華美なのでなく、徹底的に機能を追究したところにある。そこが、1976年に発表された〈メルセデス・ベンツ〉初のステーションワゴンである《Tシリーズ》の魅力だ。
欧州では戦前からステーションワゴンが存在し、長い旅をするドライバーに重宝されてきた。〈メルセデス・ベンツ〉が1968年に初代コンパクトクラスを発売した際、当然のように、ステーションワゴンを求める声も多く、2世代目のコード名「W123」でついに市場の要望が叶えられた。
シリーズ名に冠された「T」はツーリングやトランスポーターなどを意味する。つまり、どんな用途にもしっかり応えますよ、ということだ。
このクルマを貨物用として使うユーザーはいなかったはずだが、実用性は抜群。バンパーのすぐ上から開くテールゲートを持ち、重い荷物でもリアが沈まないよう自動車高調整装置も備わっている。
広いウィンドウと、荷室の広さを意味する長いルーフは、無骨なスタイルとも言える。だが、機能を突き詰めていくとこうなるはずと、納得できるカタチなのだ。
各部の造りは当然高品質で、耐久性の高さも当時喧伝されていた。メーカーによる想定走行距離は、100万kmだったとか。
“広大な荷室を持つこのクルマを使い倒す生活を送れたらいいな”と思わせる。それこそ、このクルマが時代を経ても贅沢なゆえんである。
シリーズ名に冠された「T」はツーリングやトランスポーターなどを意味する。つまり、どんな用途にもしっかり応えますよ、ということだ。
このクルマを貨物用として使うユーザーはいなかったはずだが、実用性は抜群。バンパーのすぐ上から開くテールゲートを持ち、重い荷物でもリアが沈まないよう自動車高調整装置も備わっている。
広いウィンドウと、荷室の広さを意味する長いルーフは、無骨なスタイルとも言える。だが、機能を突き詰めていくとこうなるはずと、納得できるカタチなのだ。
各部の造りは当然高品質で、耐久性の高さも当時喧伝されていた。メーカーによる想定走行距離は、100万kmだったとか。
“広大な荷室を持つこのクルマを使い倒す生活を送れたらいいな”と思わせる。それこそ、このクルマが時代を経ても贅沢なゆえんである。
special thanks to 5sense( TEL 03 3889 5665) ※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。
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