VEHICLE
Chill CARS|《プジョー 309》美点の多い、知られざる名実用車。
『カーサ ブルータス』2025年3月号より
February 9, 2025 | Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako text_Izuru Endo illustration_Daijiro Ohara
あえて人気車や本流を外す、というクルマの乗り方がある。フランスの〈プジョー〉ならば、《205》が定番だ。《205》は、〈プジョー〉にフレッシュなイメージを与えたコンパクトカーとして、1983年の登場以来、現在でも高い人気をキープしている。一方、同時期に販売されていた同社の《309》は、まさに大穴と呼べる存在である。
そんな《309》には美点が多い。まずは、使い勝手のよさだ。全長は約4mとコンパクト。一方で車内はとても広く、テールゲートを持つハッチバック車のため積載性も良好だった。
操縦性も優れていた。中でもスポーツグレード「GTI」では、鮮烈な運転を楽しめた。当時、同じ高性能エンジンを積む《205》の「GTI」モデルを上回る評価さえ与えられたほどだ。
外観的には、車体の肩を一周するキャラクターライン、実用性の高さを視覚的に教える大きなキャビン、左右に回り込んだテールゲートのウィンドウを特徴とした。
なお余談だが、《309》は元々当時〈プジョー〉が有していた〈タルボ〉ブランドの《アリゾナ》として開発。しかし、〈タルボ〉の廃止により、〈プジョー〉から発売された経緯を持つ。
《309》は、大穴と呼ぶには失礼なほど。小型車として高い完成度を誇っている。このような「知られざる名実用車」をあえてセレクトして乗るのも、クルマ選びの醍醐味といえるだろう。
操縦性も優れていた。中でもスポーツグレード「GTI」では、鮮烈な運転を楽しめた。当時、同じ高性能エンジンを積む《205》の「GTI」モデルを上回る評価さえ与えられたほどだ。
外観的には、車体の肩を一周するキャラクターライン、実用性の高さを視覚的に教える大きなキャビン、左右に回り込んだテールゲートのウィンドウを特徴とした。
なお余談だが、《309》は元々当時〈プジョー〉が有していた〈タルボ〉ブランドの《アリゾナ》として開発。しかし、〈タルボ〉の廃止により、〈プジョー〉から発売された経緯を持つ。
《309》は、大穴と呼ぶには失礼なほど。小型車として高い完成度を誇っている。このような「知られざる名実用車」をあえてセレクトして乗るのも、クルマ選びの醍醐味といえるだろう。
country: France
year: 1985-93
seats: 5
size: L4,050×W1,630×H1,370mm
price: approx 1,800,000 yen
special thanks to Hirotaka Okada
※データと価格は撮影車両を参考に算出したものです。
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