VEHICLE
Chill CARS|様々なチューナーとコラボした、トラックメーカーのSUV。
『カーサ ブルータス』2021年8月号より
July 11, 2021 | Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako text_Izuru Endo illustration_Daijiro Ohara
現在も盛業中のトラック・バスメーカー〈いすゞ〉は、1960年代から欧州車的なデザインで性能も高い乗用車の販売を開始。71年にアメリカのGMグループに入った後は、世界中に様々な提携会社を持つGMとの関係を最大限活用し、海外で販売する車種を日本にも投入した。
そのようにして〈いすゞ〉は、個性的で日本車離れした独自の世界観を持つ乗用車を作り続けていった。中でも、GM傘下のクルマの性能をアップするチューナー〈イルムシャー〉や、スポーツカーメーカー〈ロータス〉が走りの能力を高めた仕様は、〈いすゞ〉の代名詞ともいえる存在だった。
81年発売のSUV《ビッグホーン》でも、〈いすゞ〉は同様の手法を踏襲。他社に真似できないこの手法は《パジェロ》などの強豪と戦える強い武器となった。
今回の取材車は、91年登場の2代目《ビッグホーン》の〈イルムシャー〉仕様である。〈イルムシャー〉はサスペンションチューニングだけでなく、内外装もカスタマイズ。無骨さと洗練さを兼ね備えた《ビッグホーン》のデザインを、一層魅力ある姿に仕立てていた。そのセンスは、今なお古くなる気配がない。
その後2002年に〈いすゞ〉は日本国内の乗用車市場から撤退。そのため〈いすゞ〉の乗用車は、SUVを含めて二度と新車で手に入らなくなった。SUV全盛時代の現代に至る歴史の1ページとして、記憶にとどめておきたい。
81年発売のSUV《ビッグホーン》でも、〈いすゞ〉は同様の手法を踏襲。他社に真似できないこの手法は《パジェロ》などの強豪と戦える強い武器となった。
今回の取材車は、91年登場の2代目《ビッグホーン》の〈イルムシャー〉仕様である。〈イルムシャー〉はサスペンションチューニングだけでなく、内外装もカスタマイズ。無骨さと洗練さを兼ね備えた《ビッグホーン》のデザインを、一層魅力ある姿に仕立てていた。そのセンスは、今なお古くなる気配がない。
その後2002年に〈いすゞ〉は日本国内の乗用車市場から撤退。そのため〈いすゞ〉の乗用車は、SUVを含めて二度と新車で手に入らなくなった。SUV全盛時代の現代に至る歴史の1ページとして、記憶にとどめておきたい。
country: Japan
year: 1991-2002
seats: 5
size: L4,230×W1,745×H1,835㎜
price: approx 800,000 yen
special thanks to general wing motor TEL 0274 62 6618
※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。
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