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【栃木・日光】甲斐みのりがめぐる、近代建築再発見の旅|TRIP BASE STYLE presents

| Travel, Architecture, Design | PR | photo_Ryumon Kagioka   text_Minori Kai   editor_Keiko Kusano

首都圏からも行きやすい観光地として名高い日光。この地には近代建築のルーツの一端を担う建物の数々が、今でも大切に残されているのをご存知ですか? アントニン・レーモンドが手がけた〈イタリア大使館別荘〉から〈東武ワールドスクウェア〉まで、この地で見るべき建築スポットと当地の美味しいものを、新たな日光の拠点〈フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木日光〉に泊まりながら、文筆家・甲斐みのりさんがじっくり紹介していきます。

〈英国大使館別荘記念公園〉から中禅寺湖を眺める。遊覧船から大使館別荘を眺めるのも乙。
〈英国大使館別荘記念公園〉から中禅寺湖を眺める。遊覧船から大使館別荘を眺めるのも乙。
〈東武ワールドスクウェア〉にて、今は形のない建築物に思いを馳せる。
〈東武ワールドスクウェア〉にて、今は形のない建築物に思いを馳せる。
〈英国大使館別荘記念公園〉のティールームで、中禅寺湖の絶景とともに紅茶とスコーンを。
〈英国大使館別荘記念公園〉のティールームで、中禅寺湖の絶景とともに紅茶とスコーンを。
新たな日光の拠点〈フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木日光〉。
新たな日光の拠点〈フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木日光〉。
〈英国大使館別荘記念公園〉から中禅寺湖を眺める。遊覧船から大使館別荘を眺めるのも乙。
〈東武ワールドスクウェア〉にて、今は形のない建築物に思いを馳せる。
〈英国大使館別荘記念公園〉のティールームで、中禅寺湖の絶景とともに紅茶とスコーンを。
新たな日光の拠点〈フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木日光〉。

●世界建築博物館〈東武ワールドスクウェア〉で、名建築を俯瞰してみる

ところどころにベンチが据えられ、世界の名建築と寄り添うように撮影ができる〈東武ワールドスクウェア〉。背景はヨーロッパゾーンの「エッフェル塔」。
ところどころにベンチが据えられ、世界の名建築と寄り添うように撮影ができる〈東武ワールドスクウェア〉。背景はヨーロッパゾーンの「エッフェル塔」。
首都圏から車でも電車でも2時間ほどで到着し、修学旅行などの行き先としてもおなじみの日本を代表する観光地・日光。さらに少し先に進むと、江戸時代には幕府の要人や日光詣の僧侶のみ入浴が許されたという温泉街・鬼怒川温泉にいたる。

その鬼怒川に、建築好きの心をときめかせる見応えたっぷりの屋外型の世界建築博物館〈東武ワールドスクウェア〉があるのをご存知だろうか。日本、現代日本、アメリカ、エジプト、ヨーロッパ、アジア、地域ごとに分かれた園内には、名建築、遺跡、宮殿、高層タワー、ユネスコの世界文化遺産に登録されている48物件を含め、22カ国、100点以上の建造物が25分の1の縮尺で精巧に再現されている。
現代日本ゾーンには、フランク・ロイド・ライト設計の「旧帝国ホテル」が。〈博物館明治村〉に「帝国ホテル中央玄関」は残されているが、建物全体を見下ろせるのは建築好きにとって至福。
現代日本ゾーンには、フランク・ロイド・ライト設計の「旧帝国ホテル」が。〈博物館明治村〉に「帝国ホテル中央玄関」は残されているが、建物全体を見下ろせるのは建築好きにとって至福。
「旧帝国ホテル」。開園当初は映画美術を手がける会社が建造物を担当。今も造形の専門会社が製作している。建物に配された人形は、担当のスタッフが一人で作っているという。
「旧帝国ホテル」。開園当初は映画美術を手がける会社が建造物を担当。今も造形の専門会社が製作している。建物に配された人形は、担当のスタッフが一人で作っているという。
現代日本ゾーンには、フランク・ロイド・ライト設計の「旧帝国ホテル」が。〈博物館明治村〉に「帝国ホテル中央玄関」は残されているが、建物全体を見下ろせるのは建築好きにとって至福。
「旧帝国ホテル」。開園当初は映画美術を手がける会社が建造物を担当。今も造形の専門会社が製作している。建物に配された人形は、担当のスタッフが一人で作っているという。
初めて訪れた際、世界の名建築でひとつの街並みが形成されている様にたちまち心を掴まれ、その後たびたび通うほどのファンに。建築、歴史、写真、旅、ミニチュア……あらゆる趣味を持つ大人から、世界に羽ばたく夢を見る子どもたちまで大興奮できるうえ、国内外の建築に対して学びを得られる。

通常では自分の目で全てをとらえきれない大規模な建築も、上から見下ろしたりぐるりと数歩で一周したり、視点を変えて全体像をつかみながらじっくりと鑑賞でき、気がつけばたちまち時間が過ぎてしまうほど。ガリバー旅行記の世界が現実にあったならば、きっとこんなふうだったろうと想像を膨らませながら名建築の合間を歩くと、なおのこと楽しい。
日系人建築家、ミノル・ヤマサキ氏が設計したアメリカエリアの「ワールド・トレード・センター」。今は形のない建築物に思いを馳せる。
日系人建築家、ミノル・ヤマサキ氏が設計したアメリカエリアの「ワールド・トレード・センター」。今は形のない建築物に思いを馳せる。
「東京タワー」と「新東京国際空港・第2ターミナルビル」が横並びに。ターミナルでは実在する航空会社のミニチュア飛行機が滑走路を動いている。さらにその背景には、アメリカゾーンの「エンパイア・ステート・ビル」や「クライスラービル」が。
「東京タワー」と「新東京国際空港・第2ターミナルビル」が横並びに。ターミナルでは実在する航空会社のミニチュア飛行機が滑走路を動いている。さらにその背景には、アメリカゾーンの「エンパイア・ステート・ビル」や「クライスラービル」が。
現代日本ゾーンの「東京国立博物館 本館・表慶館」。帝冠様式の本館は渡辺仁、表慶館はジョサイア・コンドルの弟子の片山東熊によるもの。
現代日本ゾーンの「東京国立博物館 本館・表慶館」。帝冠様式の本館は渡辺仁、表慶館はジョサイア・コンドルの弟子の片山東熊によるもの。
丹下健三の代表作「国立代々木競技場  第一体育館」では、応援団や胴上げされるミニチュア人形に注目を。
丹下健三の代表作「国立代々木競技場 第一体育館」では、応援団や胴上げされるミニチュア人形に注目を。
日系人建築家、ミノル・ヤマサキ氏が設計したアメリカエリアの「ワールド・トレード・センター」。今は形のない建築物に思いを馳せる。
「東京タワー」と「新東京国際空港・第2ターミナルビル」が横並びに。ターミナルでは実在する航空会社のミニチュア飛行機が滑走路を動いている。さらにその背景には、アメリカゾーンの「エンパイア・ステート・ビル」や「クライスラービル」が。
現代日本ゾーンの「東京国立博物館 本館・表慶館」。帝冠様式の本館は渡辺仁、表慶館はジョサイア・コンドルの弟子の片山東熊によるもの。
丹下健三の代表作「国立代々木競技場  第一体育館」では、応援団や胴上げされるミニチュア人形に注目を。
それぞれに添えられた解説文には、建てられた年代や建築家だけでなく、ちょっとした豆知識が含まれているのも心嬉しい。

辰野金吾が手がけた「東京駅」と、フランク・ロイド・ライト設計の「旧帝国ホテル」が並んでいたり、通常ではありえない組み合わせの風景が見られるのも一興で、建築界のスター選手たちと並んで記念撮影できることにも気持ちが昂る。
ヨーロッパゾーンの「ノイシュバンシュタイン城」を手のひらにのせて記念撮影。こんなふうに園内では、名建築を利用してさまざまな写真撮影を楽しむ人も多い。
ヨーロッパゾーンの「ノイシュバンシュタイン城」を手のひらにのせて記念撮影。こんなふうに園内では、名建築を利用してさまざまな写真撮影を楽しむ人も多い。
 1世紀以上建設作業がおこなわれている「サグラダ・ファミリア」。バルセロナの街なかにあり実際には全景をとらえることが難しいため、こうして建物全体を俯瞰できるのはとても貴重。
1世紀以上建設作業がおこなわれている「サグラダ・ファミリア」。バルセロナの街なかにあり実際には全景をとらえることが難しいため、こうして建物全体を俯瞰できるのはとても貴重。
イタリア・ゴシック建築を代表する「ミラノ大聖堂」。イタリアだけでなく、フランス、ドイツなどからも建築家や職人が集められ、500年以上の歳月をかけて建てられたという本物にも迫る精緻さを感じる。
イタリア・ゴシック建築を代表する「ミラノ大聖堂」。イタリアだけでなく、フランス、ドイツなどからも建築家や職人が集められ、500年以上の歳月をかけて建てられたという本物にも迫る精緻さを感じる。
日本で唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築「迎賓館赤坂離宮」。1909(明治42)年に片山東熊の設計で建てられ、昭和の大改修は村野藤吾が担当した。庭園の植栽まで丁寧に再現している。
日本で唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築「迎賓館赤坂離宮」。1909(明治42)年に片山東熊の設計で建てられ、昭和の大改修は村野藤吾が担当した。庭園の植栽まで丁寧に再現している。
ヨーロッパゾーンの「ノイシュバンシュタイン城」を手のひらにのせて記念撮影。こんなふうに園内では、名建築を利用してさまざまな写真撮影を楽しむ人も多い。
 1世紀以上建設作業がおこなわれている「サグラダ・ファミリア」。バルセロナの街なかにあり実際には全景をとらえることが難しいため、こうして建物全体を俯瞰できるのはとても貴重。
イタリア・ゴシック建築を代表する「ミラノ大聖堂」。イタリアだけでなく、フランス、ドイツなどからも建築家や職人が集められ、500年以上の歳月をかけて建てられたという本物にも迫る精緻さを感じる。
日本で唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築「迎賓館赤坂離宮」。1909(明治42)年に片山東熊の設計で建てられ、昭和の大改修は村野藤吾が担当した。庭園の植栽まで丁寧に再現している。
なかなか旅に出られないこの時期だからこそ、ミニチュアで追体験する世界旅行でも、大きく胸にせまるものがある。「サグラダ・ファミリア」「ミラノ大聖堂」「ノイシュバンシュタイン城」……いつか実際に訪れてみたいと、新たな旅に思いを馳せた。

〈東武ワールドスクウェア〉

栃木県日光市鬼怒川温泉大原209-1。9時〜17時(冬季:12月1日〜3月19日は9時30分〜16時まで)。大人当日券 2,800円。問い合わせ TEL 0288 77 1055。

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