FOOD
三軒茶屋の築52年の診療所が〈ブルーボトルコーヒー〉に!
December 6, 2017 | Food | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa
国内7店舗目の〈ブルーボトルコーヒー〉は住居兼診療所のリノベ。 袋小路の突き当たりにある荒々しい建物です。
2017年10月、スキーマ建築計画が設計を担当した、〈ブルーボトルコーヒー〉の国内第7号店となる三軒茶屋カフェがオープンした。スキーマ建築計画は、第1号店である清澄白河ロースタリー&カフェをはじめ、すべての日本国内の〈ブルーボトルコーヒー〉の設計を手がけている。三軒茶屋のカフェは駅から約3分、駅から商店街を進み、袋小路の奥に突如として現れる築52年の2階建ての建物。空に向かってぽっかりと視界が広がる、贅沢な場所だ。
こちらは現オーナーのおじいさんが住居兼診療所として利用し、晩年は絵を描くことに専念した場所。おじいさん亡きあとはご家族が受け継ぎ暮らしてきたが、愛しい思い出に新しい価値を加えてコミュニティを繋ぐ場所にしたいと考えた。その想いに〈ブルーボトルコーヒー〉が共感し、国内7店舗目となる三軒茶屋カフェをオープン。現在、建物内に住宅、ショーケース〈clinic〉、そしてカフェが同居し、そのすべての設計をスキーマ建築計画が手がけている。
このカフェはちょっと変わっていて、入り口が商店街を抜けた袋小路の先にある。しかもそこから客席は全く見えない。建物を一回りして裏に回り込むと、静かな庭と客席が見えてくる。なぜならこのカフェの中心にはショーケースがあるから。カフェはそれを囲むように作られた。
スキーマ建築計画の長坂常は最初、躯体のコンクリートの荒々しさに〈ブルーボトルコーヒー〉の創業者ジェームス・フリーマンがかつて演奏した《esprit rude/ esprit doux"(粗い息遣いと滑らかな息遣い)》を思い浮かべたという。そのイメージを守ろうと、合わせる木材にもベニヤ板よりも存在感のある杉板を選んだ。今までとはまたひと味違う〈ブルーボトルコーヒー〉を味わいに、ぜひ。
こちらは現オーナーのおじいさんが住居兼診療所として利用し、晩年は絵を描くことに専念した場所。おじいさん亡きあとはご家族が受け継ぎ暮らしてきたが、愛しい思い出に新しい価値を加えてコミュニティを繋ぐ場所にしたいと考えた。その想いに〈ブルーボトルコーヒー〉が共感し、国内7店舗目となる三軒茶屋カフェをオープン。現在、建物内に住宅、ショーケース〈clinic〉、そしてカフェが同居し、そのすべての設計をスキーマ建築計画が手がけている。
このカフェはちょっと変わっていて、入り口が商店街を抜けた袋小路の先にある。しかもそこから客席は全く見えない。建物を一回りして裏に回り込むと、静かな庭と客席が見えてくる。なぜならこのカフェの中心にはショーケースがあるから。カフェはそれを囲むように作られた。
スキーマ建築計画の長坂常は最初、躯体のコンクリートの荒々しさに〈ブルーボトルコーヒー〉の創業者ジェームス・フリーマンがかつて演奏した《esprit rude/ esprit doux"(粗い息遣いと滑らかな息遣い)》を思い浮かべたという。そのイメージを守ろうと、合わせる木材にもベニヤ板よりも存在感のある杉板を選んだ。今までとはまたひと味違う〈ブルーボトルコーヒー〉を味わいに、ぜひ。