FOOD
ノーマン・フォスターの名建築がプリントされた〈シャトー・マルゴー〉新ボトル。
November 15, 2017 | Food, Architecture, Design | casabrutus.com | text_Housekeeper
ボルドー、メドック地区の最高峰ワインである〈シャトー・マルゴー〉が、特別な年、2015年のヴィンテージを記念してこの年度限定のボトルデザインを発表した。
16世紀より、世界で最も素晴らしいワインとして認められてきた〈シャトー・マルゴー〉のグラン・ヴァン。11月15日に発表された新ボトルは、マットなブラックのボディにグレーとゴールドのシルクスクリーンプリントが施された、まったく新しいデザイン。通常のエチケットとは違いガラス面に直接プリントされたラベルが、他にはない静かなエレガントさとモダンさを生み出している。
ボトルに浮かびあがるのは、シャトーと2015年に竣工した新セラー。このセラーは、1815年に建設されたシャトー誕生200周年を記念して、世界的建築家であるノーマン・フォスター卿がヴィノテークと研究開発センターとともに手がけたものだ。
このワイナリーのリニューアルに際し、フォスター卿は、旧セラーにも使われているタイル屋根を新しいセラーにも再解釈して起用。一方、外装と内装には鉄とガラスという自身の特徴的な素材を多く用い、歴史に敬意をはらいつつ、現代的な建築構造と融合させることに成功した。
ワイン醸造の技術的要因に対応させたこの新セラーの完成により、シャトー・マルゴーは、メドック地区とグラーヴ地区のプルミエ グラン クリュ クラスのワインを毎年生産することが可能になった。
ワイン醸造の技術的要因に対応させたこの新セラーの完成により、シャトー・マルゴーは、メドック地区とグラーヴ地区のプルミエ グラン クリュ クラスのワインを毎年生産することが可能になった。
2015年は〈シャトー・マルゴー〉で27年総支配人を務めたポール・ポンタリエがワインを監修した最後の年でもある。2005年、2009年、2010年に並ぶ最高のワインだと評されるヴィンテージの誕生と、シャトーの200周年を祝い、この年度限りとして誕生した新ボトル。テイストもデザインも最高峰の一本を、逃さないようにしたい。