FOOD
芦沢啓治のデザインで台北を代表する星付きレストランが一新! “3時間の食体験”を最大化する新空間とは?
『カーサ ブルータス』2025年5月号より
| Food, Design | a wall newspaper | photo_Tomooki Kengaku text_Yoshinao Yamada
台北を代表するコンテンポラリーキュイジーヌが、芦沢啓治のデザインで新たに生まれ変わりました。
2018年、田原諒悟シェフがアジアンコンテンポラリーという新たなジャンルで台湾台北にオープンしたレストラン〈ロジー〉。日本語の「路地」、英語の「ロジック」をかけたユニークな名を持つ店は開業から半年足らずでミシュランの星を獲得。現在も二つ星を守り続け、台湾を代表する名店だ。2025年の「アジアのベストレストラン50」では26位をマークし、その食体験を求めて世界中から人々が訪れる。
それに先立ち、今春には店を移転した。新たな空間を設計したのが建築家の芦沢啓治。漆喰、レンガ、金属、ファブリック、そして木製の家具。近年、芦沢が追求する素材の魅力と細部にこだわった空間が、食体験をより豊かなものとする。そんな二人の会話から注目の店を読み解いていこう。
それに先立ち、今春には店を移転した。新たな空間を設計したのが建築家の芦沢啓治。漆喰、レンガ、金属、ファブリック、そして木製の家具。近年、芦沢が追求する素材の魅力と細部にこだわった空間が、食体験をより豊かなものとする。そんな二人の会話から注目の店を読み解いていこう。
田原 芦沢さんに最も強くお願いしたのは時間を大切にする空間です。いまはSNSでもショートムービーが流行するなど、すべてにおいて、効率化、時間の短縮化を求める傾向にあります。そのなかで時間を大切にする本質的な空間体験を求めました。そこには居心地の良さや包み込まれるような親しみ、エレガントであることなど、さまざまな要素が必要です。とにかく時間をかけ、ゆっくりと食事を楽しんでいただく提案を求めたのです。
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