Casa BRUTUS
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FOOD

小寺慶子のレストラン予報|麻布十番〈みつい〉

『カーサ ブルータス』2025年5月号より

| Food | RESTAURANT FORECAST | photo_Shinichi Yokoyama   text_Keiko Kodera

誠実に鮨と向き合う職人魂にハートも握られるでしょう。

真鯛の刺身と自家製あん肝ポン酢。上はのどぐろの焼き寿司。呑ませ上手な季節の一品料理も。
真鯛の刺身と自家製あん肝ポン酢。上はのどぐろの焼き寿司。呑ませ上手な季節の一品料理も。
握り。右から、鯨、穴子、中トロ(料理は27,500円のおまかせの一例)。
握り。右から、鯨、穴子、中トロ(料理は27,500円のおまかせの一例)。
真鯛の刺身と自家製あん肝ポン酢。上はのどぐろの焼き寿司。呑ませ上手な季節の一品料理も。
握り。右から、鯨、穴子、中トロ(料理は27,500円のおまかせの一例)。
昨今のコメや魚の価格高騰を思えば、鮨の高級化に言及するのは、野暮かもしれない。それでも鮨店は高 “値” の花すぎる、という声が多く聞かれるなかで、真っ当を心がけて向上を目指す鮨職人に注目が集まるのは、自然の流れだろう。

麻布十番に新たに誕生した〈みつい〉の店主、三井祥さんは銀座の〈青空〉出身。職人の世界は経歴不問といえども親の心は必ず子に受け継がれる。日本の文化継承と食べ手の心を満たすために技を磨き、西麻布〈鮨 祥〉では店主を務めた。自身の店ではつけ場に羽釜と炭台を設置し、さらしの仕事を目と舌で楽しませる。

コースはつまみ5~6品と握り12貫前後で27,500円と、誠実な価格設定。高地で育つコシヒカリをややかために炊いたシャリは粒立ちが良く、魚の個性を丁寧に伝える握りに心が弾む。つまみは炭の香りを纏わせた焼き寿司といった逸品も。鮪には50~60度の蒸し燗、旨みが舌を覆う鯨には熟成された日本酒や赤ワインを合わせるなど、ペアリングにもセンスが光る鮨店に、飛躍の期待が高まる。
4月1日プレオープン。5月1日グランドオープンの予定。「Casa BRUTUSを見た」と伝えれば電話での予約も可能。4名まで利用できる個室も完備している。
4月1日プレオープン。5月1日グランドオープンの予定。「Casa BRUTUSを見た」と伝えれば電話での予約も可能。4名まで利用できる個室も完備している。
[予算]1人30,000円~
おまかせコース27,500円のみ。日本酒をメインに7杯供されるペアリングは別途7,000円。

[予約]早めに予約を
現在、グランドオープンに向けて予約を受け付けている。できるだけ先手を打つのが吉!

[ドレスコード]スマートカジュアル
香水のつけすぎはもちろん、白木のカウンターに傷がつくのを避けるべく手元のお洒落にも配慮。

〈みつい〉

東京都港区麻布十番3-10-2 THE CITY 麻布十番 LIBERTA 5F TEL 03 4400 3023。17時~21時最終入店。日曜休。ほか不定休あり。

小寺慶子

小寺慶子

こでらけいこ 肉を糧に生きる肉食系ライター。趣味は肉旅(ミートリップ)と酒場で食べ物回文を考えること。「疲れたらタレカツ!」(新潟のコピーにいかがでしょう)

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