FOOD
小寺慶子のレストラン予報|麻布十番〈酉囃子〉
『カーサ ブルータス』2025年3月号より
| Food | RESTAURANT FORECAST | photo_Kenya Abe text_Keiko Kodera
東京の焼鳥店の新しい “鳥流” となるでしょう。
焼肉店の密集エリアだった麻布十番が “焼鳥の激戦区” と言われるようになって久しい。あらゆる付加価値を備えた店が続々とオープンするなかで、最も注目を集めているのが〈酉囃子〉だ。
焼鳥好きのあいだで高い評価を集めた神楽坂〈焼鳥 茜〉が、2月に店名を改め移転リニューアル。店主の林裕太さんは海外進出も視野に入れ、あえて猛者揃いの場所で勝負することに決めたという。
比内地鶏をはじめ、全国の銘柄鶏を部位によって使い分けることができるのは、それぞれの鶏の個性を熟知しているからこそ。13,000円のコースでは季節の一品料理や焼き物、締めまで14品前後が登場するが、この価格にして内容の充実ぶりに思わず “鶏服”。熱源には炭と薪を使い、煙を立たせながら薫香を纏わせた焼鳥は香りも旨みもじつに鮮烈だ。串は大葉を噛ませたねぎまに始まり、骨抜きの手羽先、食感も小気味がよい砂肝など卓越した焼き技にうっトリ。締めは親子丼か麺か悩むところ。席のトリ合いになる前に早めの予約をおすすめしたい。
焼鳥好きのあいだで高い評価を集めた神楽坂〈焼鳥 茜〉が、2月に店名を改め移転リニューアル。店主の林裕太さんは海外進出も視野に入れ、あえて猛者揃いの場所で勝負することに決めたという。
比内地鶏をはじめ、全国の銘柄鶏を部位によって使い分けることができるのは、それぞれの鶏の個性を熟知しているからこそ。13,000円のコースでは季節の一品料理や焼き物、締めまで14品前後が登場するが、この価格にして内容の充実ぶりに思わず “鶏服”。熱源には炭と薪を使い、煙を立たせながら薫香を纏わせた焼鳥は香りも旨みもじつに鮮烈だ。串は大葉を噛ませたねぎまに始まり、骨抜きの手羽先、食感も小気味がよい砂肝など卓越した焼き技にうっトリ。締めは親子丼か麺か悩むところ。席のトリ合いになる前に早めの予約をおすすめしたい。
[予算]15,000円〜
コースはおまかせ13,000円のみ。焼鳥の追加などは可能。日本酒やボトルワインも多数揃える。
[予約]殺到前にぜひ!
神楽坂時代からの常連も多く、プレオープン時から予約の問い合わせが。余裕を持っての予約が吉。
[ドレスコード]スマートカジュアル
洗練された店内に似合う大人のカジュアルで。チキンとしすぎず、くずしすぎず、香水などは控えて。
コースはおまかせ13,000円のみ。焼鳥の追加などは可能。日本酒やボトルワインも多数揃える。
[予約]殺到前にぜひ!
神楽坂時代からの常連も多く、プレオープン時から予約の問い合わせが。余裕を持っての予約が吉。
[ドレスコード]スマートカジュアル
洗練された店内に似合う大人のカジュアルで。チキンとしすぎず、くずしすぎず、香水などは控えて。
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小寺慶子
こでらけいこ 肉を糧に生きる肉食系ライター。趣味は肉旅(ミートリップ)とひとり焼肉、酒場で食べ物回文を考えること。「薩摩で芋、捥いで待つさ」(せごどん風)
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