FOOD
小寺慶子のレストラン予報|麻布十番〈バルセロナ グロック〉
『カーサ ブルータス』2023年9月号より
August 12, 2023 | Food | RESTAURANT FORECAST | photo_Kayoko Aoki text_Keiko Kodera
日常に彩りとときめきを添えるバルに心弾むでしょう。
人生を何度でも楽しむ達人である。18歳で料理の道に入り、20代前半でスペインへ。いまなお “伝説” として語り継がれる〈エル・ブジ〉でフェラン・アドリア氏に師事し、帰国後に開いた〈山田チカラ〉では茶懐石のスタイルを取り入れた料理で多くの食通を魅了した。ドラマチックな料理人人生を貫く山田チカラ氏の次なる一手は、30年前にバルセロナで営んでいたバルを麻布十番で復活させるという原点回帰ともいえる試みだ。
営業時間は朝の8時から。現地の人々の暮らしにバル文化が根づいているように、構えずさまざまなシーンで通ってほしいと山田さんは言う。カウンターの上には彩り豊かなタパスがずらりと並び、つややかな生命力を持った料理のカラフルさに心をつかまれる。旬の野菜や日替わりの肉や魚料理も多数あり〈エル・ブジ〉時代のまかないで作ったというシンプルなパスタも。朝昼夜で時間ごとに変わる空気感と訪れる人によって生み出される心地よいグルーヴ感。人生を自由に、豊かに楽しむヒントがここにある。
営業時間は朝の8時から。現地の人々の暮らしにバル文化が根づいているように、構えずさまざまなシーンで通ってほしいと山田さんは言う。カウンターの上には彩り豊かなタパスがずらりと並び、つややかな生命力を持った料理のカラフルさに心をつかまれる。旬の野菜や日替わりの肉や魚料理も多数あり〈エル・ブジ〉時代のまかないで作ったというシンプルなパスタも。朝昼夜で時間ごとに変わる空気感と訪れる人によって生み出される心地よいグルーヴ感。人生を自由に、豊かに楽しむヒントがここにある。
[予算]1,000円~
朝はエスプレッソ(500円)を1杯、夜はタパスでワインを飲むなど、日常的に通えるのが魅力。
[予約]初来店時は不可
初来店時は基本的に予約を受け付けていないが「ワンちゃん連れのお客さんは予約可能」とのこと。
[ドレスコード]カジュアル
近所の人が通いやすい店に、という思いもあって、散歩の途中にふらりと訪れるリピーターも。
〈バルセロナ グロック〉
東京都港区南麻布1-15-2 TEL 03 5942 5817。8時~23時(営業時間の変動や店休日はInstagramで随時公開)。Instagram: @bcn_groc
小寺慶子
こでらけいこ 肉を糧に生きる肉食系ライター。趣味は肉旅(ミートリップ)と酒場で食べ物回文を考えること。「ココア屋、あ、ここ?」(真夏だって飲みたい!)