FOOD
小寺慶子のレストラン予報|乃木坂〈フィレモネ〉
『カーサ ブルータス』2022年10月号より
| Food | RESTAURANT FORECAST | photo_Kayoko Aoki text_Keiko Kodera
心尽くしのサービスと料理に癒されるでしょう。
気合いを入れて予約を取り、店を訪れるのもレストラン通いの楽しみのひとつだが、自然と足を運びたくなる気楽さに心惹かれるのも、いまどきのリアル。この7月にオープンした〈Filemone〉は、東京を代表するイタリアン〈ドンチッチョ〉の姉妹店〈シュリシュリ〉出身の新田大介シェフとサービスの森裕太さんがタッグを組んだ、くつろぎのレストランだ。店名はローマ神話に登場する、疲れた旅人に姿を変えた神々をもてなした農夫の名に由来。次々に新店がオープンする東京で、少々 “グルメ疲れ” 気味の食いしん坊の心を優しく包んでくれると評判を集めている。
料理はアラカルトのみで、メニューにないパスタや肉料理などリクエストも大歓迎という頼もしさ。ピエモンテで修業したシェフに教わった肉の火入れは素晴らしく、旬の食材を使った前菜やパスタもシンプルながら美味。そして、良いサービスがいる店はやはり強いと実感する接客も自然体で、ワインの値付けも明朗。いま大人が通いたいのはこういう店と、心の底から腑に落ちる。
料理はアラカルトのみで、メニューにないパスタや肉料理などリクエストも大歓迎という頼もしさ。ピエモンテで修業したシェフに教わった肉の火入れは素晴らしく、旬の食材を使った前菜やパスタもシンプルながら美味。そして、良いサービスがいる店はやはり強いと実感する接客も自然体で、ワインの値付けも明朗。いま大人が通いたいのはこういう店と、心の底から腑に落ちる。
[予算]1人7,000円〜
料理はアラカルトのみで、前菜やパスタは2,000円台が中心。ボトルワインは4,000円から。
[予約]当日も可
席が空いていれば当日の予約も可能だが、基本的には早めに電話で予約するのが確実。
[ドレスコード]スマートカジュアル
ひとりでも気後れしないラフな雰囲気も魅力。カジュアルでも大人の落ち着き感を意識したい。

小寺慶子
こでらけいこ 肉を糧に生きる肉食系ライター。趣味はひとり焼肉と肉旅(ミートリップ)、酒場で食べ物回文を考えること。「鳴門の鯛、いたの?」「獲るな!」(乱獲禁止)
