四川料理の人気店〈飄香(ピャオシャン)〉のシェフの仕事が“独り占め”できる新店舗。
| Food | casabrutus.com | text_Yoko Fujimori
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空間の半分以上を占めるオープンキッチンはシェフのアトリエであり、“舞台”。設計デザインは多くの店舗を手がける〈Design Dish〉が担当。

原点に立ち返り、店名も〈飄香〉に。店名の書体は中国人書家、熊峰氏の筆によるもの。

四川料理の探求者、井桁良樹シェフ。コロナ以前は毎年現地を訪ねて本場の味を追求し、伝統四川料理を伝える「松雲」門派に弟子入りして継承人として認定される等、常に技術を磨き続けている。昨年の営業時間短縮期間中に猛勉強し、今年「国際薬膳師」の資格を取得した。

店内にはシェフがコレクションした中国の古董(骨董)や美術品が美しく飾られる。壁の藍色のタペストリーは、蝶や菊、中央の龍など、中国で幸福や幸運を象徴する文様が織り上げられたもの。

玄関にディスプレイされたモチーフ。「異世界への入り口」を意味する中国庭園の洞門(円形の門)をイメージしており、〈飄香〉では「時空を越えて古代成都にタイムスリップする入口」という意味が込められている。
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