FOOD
小寺慶子のレストラン予報|銀座〈焼鳥 ひら野〉
『カーサ ブルータス』2022年4月号より
March 11, 2022 | Food | RESTAURANT FORECAST | photo_Kayoko Aoki text_Keiko Kodera
一串入魂の焼き鳥のトリコになるでしょう。
素材選びに串打ち、焼きと ”一鳥一夕” では成し得ない焼き鳥の世界で18年。2月に銀座8丁目にオープンしたばかりの〈焼鳥 ひら野〉の店主、平野郁侍さんは麻布十番で人気を集める〈鳥善 瀬尾〉の立ち上げから働き、東京ステーションホテル内の同店でも焼鳥職人としての腕を磨き続けた大ベテランだ。
新天地では、味覚を冴えさせるための ”御味酒” からスタートし、季節の一品料理と焼き物10本前後、締めものを供する8,000円のおまかせコースで勝負。メインで扱う甲斐信玄鶏はクセが少なく、味のバランスもよいことで知られるが、部位の個性を引き出す焼き技に一気に心が引き込まれる。火入れはいわゆる近火の強火で、肉の旨みが最高潮に達するまでのギリギリのラインを狙ってきっちり焼き込むのが平野さんのスタイル。皮や手羽など脂のりがいい部位は、串が出された瞬間に表面がじゅくじゅくと泡立っているほどで熱々を頬張れば濃厚な旨みが口いっぱいに広がる。一分の隙もない職人の仕事にうっトリすること間違いなし。
新天地では、味覚を冴えさせるための ”御味酒” からスタートし、季節の一品料理と焼き物10本前後、締めものを供する8,000円のおまかせコースで勝負。メインで扱う甲斐信玄鶏はクセが少なく、味のバランスもよいことで知られるが、部位の個性を引き出す焼き技に一気に心が引き込まれる。火入れはいわゆる近火の強火で、肉の旨みが最高潮に達するまでのギリギリのラインを狙ってきっちり焼き込むのが平野さんのスタイル。皮や手羽など脂のりがいい部位は、串が出された瞬間に表面がじゅくじゅくと泡立っているほどで熱々を頬張れば濃厚な旨みが口いっぱいに広がる。一分の隙もない職人の仕事にうっトリすること間違いなし。
[予算]1人10,000円〜
おまかせコースは8,000円。日本酒も充実しておりグラスで1,300円〜。ボトルワイン8,000円〜。
[予約]予約 : 現状は2週間前
週末を除いて、現状は2週間前の予約が安心。16時入店の場合は当日でも予約が取れることも。
[ドレスコード]カジュアルでOK
店の雰囲気に合わせてスマートカジュアルで。カウンターメインなので香水は控えるのがベター。
こでらけいこ
肉を糧に生きる肉食系ライターとして雑誌やWebに執筆。趣味は酒場で短冊メニューを眺めながら食べ物回文を考えること。「シナ海のイカなし?」(指名買い)