FOOD
京のおやつと箸休め|〈木と根〉鉱物の実。
March 15, 2016 | Food | a wall newspaper | photo_Kunihiro Fukumori text_Shoko Nishimura
京都の和菓子業界に新風を吹き込んだ職人が作るセンスあふれるお菓子を発見。伝統の菓子としっかり肩を並べる斬新な意匠と味わいがある。
四条烏丸に近い路地奥にひっそり佇む、器と道具を扱うショップ〈木と根〉。店の一角で販売されている、見た目も菓銘も和菓子の概念にとらわれないフリースタイルの干菓子。斬新な和菓子を提案するユニットとして知られた〈日菓〉で活躍した杉山早陽子さんが手がけ、今年立ち上げたばかりの工房〈御菓子丸〉で数量限定製作している。
“菓子の始まりといわれる果物がそのまま化石になったら……”というのがコンセプト。煮溶かした寒天に甘みを加えた琥珀に、楊枝の材料である黒文字の小枝を刺した姿は、果実にも鉱物の結晶にも見える。シャリシャリ、プルプルの二つの食感が楽しめ、色や香りづけには季節の果物を使っている。
“菓子の始まりといわれる果物がそのまま化石になったら……”というのがコンセプト。煮溶かした寒天に甘みを加えた琥珀に、楊枝の材料である黒文字の小枝を刺した姿は、果実にも鉱物の結晶にも見える。シャリシャリ、プルプルの二つの食感が楽しめ、色や香りづけには季節の果物を使っている。
木と根
きとね 作家物の器や木工の日用道具などを扱う。喫茶室を併設し、企画展を年に5〜6回開催。