FASHION
コラボレーションの館と化した〈ヴァレンティノ 銀座〉|石田潤のIn The Mode
| Fashion | casabrutus.com | text_Jun Ishida editor_Keiko Kusano
〈GINZA SIX〉の〈ヴァレンティノ 銀座〉が、コラボレーションの館「VALENTINO TKY」に。伝統工芸からストリートファッションまで、ここでしか見られないユニークなコラボレーションが展開中だ。
コラボブームが続くファッション界。その究極ともいえるコンセプトストアが〈ヴァレンティノ 銀座〉で展開中だ。「VALENTINO TKY」と銘打ったコンセプトストアは、デザイナーのピエールパオロ・ピッチョーリが、コレットのクリエイティブ・ディレクターであったサラ・アンデルマンとコラボレーションし仕掛けたもの。地下1階から4階にわたる各フロアで、日本の伝統文化やストリートシーンをテーマに、様々なデザイナー、アーティストとのコラボレーションが行われている。
「VLTNカワイイルーム」と銘打たれた地下1階は、日本の漫画、アニメにインスパイアーされた空間だ。イギリス人アーティストのトーマス・ウェブが、60年代後半のヴァレンティノのオートクチュールコレクションに登場した動物モチーフをポップなキャラクターに変換。バタフライ、タイガー、ドラゴン、スネーク、パンサーの5種のキャラクターが配されたアイテムが、『AKIRA』や『ドラゴンボール』、『ドラえもん』といった日本の漫画カルチャーを代表する作品とともに並べられている。
1階は「TKY ロッソユニバース」。ディスコード ヨウジヤマモトとのコラボレーションを始め、若手デザイナーの登竜門であるLVMHファッションアワードを日本人として初受賞した「ダブレット」とのTシャツ、イタリアの名画と竜や桜などの日本的モチーフを組み合わせたアンダーカバーのアイテムなどが揃う。
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石田潤
いしだ じゅん 『流行通信』、『ヴォーグ・ジャパン』を経てフリーランスに。ファッションを中心にアート、建築の記事を編集、執筆。編集した書籍に『sacai A to Z』(rizzoli社)、レム・コールハースの娘でアーティストのチャーリー・コールハースによる写真集『メタボリズム・トリップ』(平凡社)など。
