
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〈JIL SANDER GINZA〉をつくるもの。ルーシー&ルーク・メイヤー が答える20の質問!
『カーサ ブルータス』2025年3月号より
| Fashion, Architecture, Art, Design | PR | photo_Takashi Homma text_Yoshinao Yamada illustration_Yoshifumi Takeda
2024年11月、東京・銀座に最大の旗艦店をオープンした〈JIL SANDER〉。2フロアにわたり627平米の面積を持つ空間は、ブランドの美学がすみずみに行き渡る。写真家のホンマタカシが捉えたのは、普遍性を兼ね備えた美しいフォルム、素材への温かな眼差し、そしてこだわりのディテール。クリエイティブ・ディレクターを務めるルーシー&ルーク・メイヤーの銀座店への思いとともに、プライベートな趣味や日本への思いまで、幅広く20の質問に答えてもらいました。
Q 銀座店で思い描いたビジョンを教えてください。
CMKアーキテクツとともに私たちのコンセプトを形にした、ロンドンに続く2つ目の旗艦店です。ロンドン店は、銀座店を構想する上で実験的な機会となりました。コンセプトは素材感、純粋さ、そして訪れる人々が温かく迎え入れられ、寛げる空間であることです。
Q そのコンセプトを一言で表すとしたらどのように表現しますか。
「ピュア」です。
Q この空間に、あなたたちのデザイン哲学はどのように反映されていますか。
素材の大胆なコントラスト、さりげなくも優れたディテールを備えた、力強く唯一無二の空間。そのデザインコンセプトが実現できたと思います。私たちはすべての仕事において、コントラストのなかに緊張感を見出すよう努めています。そしてそれがユニークな結果に繋がります。予想外のものを追求しながら、高度な技術と妥協のない品質を維持すること。私たちは、銀座店にそのような特徴があると考えています。
CMKアーキテクツとともに私たちのコンセプトを形にした、ロンドンに続く2つ目の旗艦店です。ロンドン店は、銀座店を構想する上で実験的な機会となりました。コンセプトは素材感、純粋さ、そして訪れる人々が温かく迎え入れられ、寛げる空間であることです。
Q そのコンセプトを一言で表すとしたらどのように表現しますか。
「ピュア」です。
Q この空間に、あなたたちのデザイン哲学はどのように反映されていますか。
素材の大胆なコントラスト、さりげなくも優れたディテールを備えた、力強く唯一無二の空間。そのデザインコンセプトが実現できたと思います。私たちはすべての仕事において、コントラストのなかに緊張感を見出すよう努めています。そしてそれがユニークな結果に繋がります。予想外のものを追求しながら、高度な技術と妥協のない品質を維持すること。私たちは、銀座店にそのような特徴があると考えています。
Q CMKアーキテクツとどのようにして設計を進めていきましたか。
建築に対するアプローチは、コレクション製作に対するアプローチとなんら変わりません。まずは私たちの会話から始まり、CMKアーキテクツのマリアンヌ・ミュラーとオラフにいくつかのイメージや参考資料を共有しました。彼らとは対話を始めた瞬間から、似通った視点を持ち、深い関係性を築くだろうと感じました。実際彼らと私たちは多くの美的感覚を共有し、共通のアイデアを持っています。ただ一方で、互いに刺激し合い、一緒に仕事をすることでしか実現できないものを達成することができたと考えています。
Q 銀座店は荘厳さをも感じる空間ですが、どのような体験を目指しましたか。
私たちが志したのは、威圧的ではなく、居心地が良い、大胆でゆったりとした空間。迷路のようにお客様を「閉じ込める」ような演出は望んでいません。〈JIL SANDER〉のお客さまをとても大切に思っているので、この空間で心から楽しんでいただきたいのです。
Q CDのケースを原材料とするリサイクルプラスチックを用いた什器は特徴的な存在ですが、どのような意味を持つのでしょうか。
さまざまな題材が込められたこの素材をとても気に入っています。私たちは、常に自然と人工の関係を深く掘り下げてきました。そのため自然物のような外観でありながら、完全に人工的な素材であることに強い興味を惹かれたのです。さらに、この素材がリサイクルで生み出されている事実も気に入っていますし、この要素がほぼ「化石」のような存在であることも面白く思います。とはいえ私たちは今もCDを購入していますよ!
建築に対するアプローチは、コレクション製作に対するアプローチとなんら変わりません。まずは私たちの会話から始まり、CMKアーキテクツのマリアンヌ・ミュラーとオラフにいくつかのイメージや参考資料を共有しました。彼らとは対話を始めた瞬間から、似通った視点を持ち、深い関係性を築くだろうと感じました。実際彼らと私たちは多くの美的感覚を共有し、共通のアイデアを持っています。ただ一方で、互いに刺激し合い、一緒に仕事をすることでしか実現できないものを達成することができたと考えています。
Q 銀座店は荘厳さをも感じる空間ですが、どのような体験を目指しましたか。
私たちが志したのは、威圧的ではなく、居心地が良い、大胆でゆったりとした空間。迷路のようにお客様を「閉じ込める」ような演出は望んでいません。〈JIL SANDER〉のお客さまをとても大切に思っているので、この空間で心から楽しんでいただきたいのです。
Q CDのケースを原材料とするリサイクルプラスチックを用いた什器は特徴的な存在ですが、どのような意味を持つのでしょうか。
さまざまな題材が込められたこの素材をとても気に入っています。私たちは、常に自然と人工の関係を深く掘り下げてきました。そのため自然物のような外観でありながら、完全に人工的な素材であることに強い興味を惹かれたのです。さらに、この素材がリサイクルで生み出されている事実も気に入っていますし、この要素がほぼ「化石」のような存在であることも面白く思います。とはいえ私たちは今もCDを購入していますよ!
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