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森山大道や人間国宝が参加! 《グッチ バンブー 1947》を日本の現代アートと工芸で再生させた記念展が開催中。
『カーサ ブルータス』2024年10月号より
September 4, 2024 | Fashion, Art, Culture, Design | PR | photo_Masaki Ogawa text_Mari Matsubara
今年は〈グッチ〉が日本に上陸して60周年。それを記念して、アイコンのひとつ、ヴィンテージの《グッチ バンブー 1947》を、6組の日本人現代アーティストと伝統工芸作家が蘇らせました。その記念展がグッチ銀座の6、7階〈グッチ銀座 ギャラリー〉で開催されている。
〈グッチ〉の製品が初めて日本に正式に紹介されたのは1964年のこと。今年で60年になるのを記念して、グッチ銀座の6、7階〈グッチ銀座 ギャラリー〉で「Bamboo 1947: Then and Now バンブーが出会う日本の工芸と現代アート」展が行われている。これは、ブランドのアイコン的存在である《グッチ バンブー 1947》のヴィンテージ品をベースに、日本の伝統工芸や現代アートの世界で活躍するクリエイターたちが手を加え、作り上げたオンリーワンの作品60点を展示するというもの。同時に《グッチ バンブー 1947》のこれまでの歴史と制作プロセスについての展示も行われている。
〈グッチ〉といえば誰もが知る、竹製のハンドルをつけたハンドバッグは1947年に誕生した。一説にはブランド創設者グッチオ・グッチの三男、バスコ・グッチが愛用していたステッキにヒントを得たと言われている。以来、歴代のクリエイティブ・ディレクターが再解釈を加え、素材やサイズを変えながら実に多様なモデルを発表し続けてきた。そのなかには日本との縁で生まれたものもある。2013年には伝統的な袴の生地で知られる宮城県仙台平の絹織物を使い、2015年には山梨の伝統工芸である甲州印伝の技術を取り入れ、2022年、2023年には京都の〈HOSOO〉とコラボレーションして西陣織を用いた作品を発表している。
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