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【独占】 橋本愛がグッチの伝統と革新を支える〈グッチ アートラボ〉を特別に見学。
『カーサ ブルータス』2023年7月号より
June 9, 2023 | Fashion, Art | PR | photo_Yuji Ono styling_Fabio Pravato hair_Miki Masue make-up_Tadatoshi Horikoshi coordination_Kiyoe Sakamoto text_Kyoko Matsumoto
グッチのルーツであるイタリア・フィレンツェ郊外に佇む、伝統技術の継承と新たな挑戦や実験を行う〈グッチ アートラボ〉。グッチの真髄が詰まったこの研究所を特別に見学することができました。
【バンブー】熟練の職人が作りだす、唯一無二のバンブーハンドル。
第二次世界大戦が終わった直後の1947年。バッグ作りに欠かせない良質なレザーや金属類が不足していた時代に、グッチのフィレンツェの職人たちが目をつけたのがしなやかさと頑丈さを併せ持つ日本の竹、バンブー。創設者のグッチオ・グッチが彼らのアイデアを取り入れ、瞬く間に世界中のセレブリティを魅了し、一躍ブランドを象徴するデザインとなった。
今回、橋本愛さんと訪れたイタリア・フィレンツェにある〈グッチ アートラボ〉には、バンブーだけを扱う研究室「バンブールーム」がある。ここでは、形、長さ、色など、さまざまなバンブーのサンプルが作られている。
その作業は、まず選別された天然の竹を火で熱することから始まる。「火を近づけすぎると燃えてしまうし、離しすぎると曲げられない。頼るのは、経験による自分の勘だけです」と語るのはこの道31年というベテランの職人。丁寧にゆっくりと少しずつ、優しく手で曲げられたバンブーを、今度は色づけのために再び火にかける。この素材には浅い色合いを、この形には濃いものを。クリエイティブ・ディレクターからのリクエストは毎回多岐にわたるという。それに絶妙な火加減と力加減で応えていく職人技は、ただただ圧巻だ。
色づけが終わると次はバンブーに艶と強度を与える作業に入る。ここではバンブーに艶と強度を与える、誕生時から変わらない特別な液を丁寧に叩くように塗布。その後専用のオーブン窯に入れ乾燥させたのち、裁断をしてようやくハンドルが完成する。
今回、橋本愛さんと訪れたイタリア・フィレンツェにある〈グッチ アートラボ〉には、バンブーだけを扱う研究室「バンブールーム」がある。ここでは、形、長さ、色など、さまざまなバンブーのサンプルが作られている。
その作業は、まず選別された天然の竹を火で熱することから始まる。「火を近づけすぎると燃えてしまうし、離しすぎると曲げられない。頼るのは、経験による自分の勘だけです」と語るのはこの道31年というベテランの職人。丁寧にゆっくりと少しずつ、優しく手で曲げられたバンブーを、今度は色づけのために再び火にかける。この素材には浅い色合いを、この形には濃いものを。クリエイティブ・ディレクターからのリクエストは毎回多岐にわたるという。それに絶妙な火加減と力加減で応えていく職人技は、ただただ圧巻だ。
色づけが終わると次はバンブーに艶と強度を与える作業に入る。ここではバンブーに艶と強度を与える、誕生時から変わらない特別な液を丁寧に叩くように塗布。その後専用のオーブン窯に入れ乾燥させたのち、裁断をしてようやくハンドルが完成する。
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