FASHION
〈ISSEY MIYAKE〉のユーモラスで斬新なコレクション映像。
October 16, 2020 | Fashion, Design | casabrutus.com | photo_ISSEY MIYAKE INC. text_housekeeper
〈ISSEY MIYAKE〉は、パリ・ファッションウィークにて、2021年春夏コレクション映像「UNPACK THE COMPACT」をオンライン形式によって発表した。話題を呼んだその革新的なコレクションと映像スタイルを紹介します。
2021年春夏コレクション
この秋、世界のブランドが2021年春夏コレクションを試行錯誤しながら、様々な方法で発表した。「UNPACK THE COMPACT」というテーマで2021年春夏コレクションを提案したのは〈ISSEY MIYAKE〉。「服をコンパクトに収めた世界中の人々の元へ届けるとともに、それを開けるときの驚きと歓びを感じてもらいたい」という想いが込められている。これは、デザイナーの近藤悟史が、前回のコレクションの発表の時期にパリへ送る荷物の量を見て、次回のコレクションの服をできるだけかさばらないようにできないか、という考えからスタートしたもの。そこから、一つの箱に全てのルックを収めるというイメージに元に、コンパクトな服作りに挑戦した。
コレクションで提案されているのは、畳む、重ねる、束ねる、丸めなど、服の形や素材などによって小さく収まるデザイン。実際には、ボディの型を用いて形成した「FORM BODY」、ファスナーでパーツをつなぎ合わせる「OUT A PIECE」、服とバッグを掛け合わせた「TO GO」、スポンジのように伸び縮みするニット「SPONGY」、部屋を描いた絵をそのまま着る「TEMPORARY ROOM」など、5つテーマでデザインされた個性的な服が登場した。
コレクションで提案されているのは、畳む、重ねる、束ねる、丸めなど、服の形や素材などによって小さく収まるデザイン。実際には、ボディの型を用いて形成した「FORM BODY」、ファスナーでパーツをつなぎ合わせる「OUT A PIECE」、服とバッグを掛け合わせた「TO GO」、スポンジのように伸び縮みするニット「SPONGY」、部屋を描いた絵をそのまま着る「TEMPORARY ROOM」など、5つテーマでデザインされた個性的な服が登場した。
ユーモラスなコレクション映像。
今回のコレクション映像は、ランウェイショーで服を紹介しながら、服そのものの“コマ撮り”と“展示”を組みせわせた印象的な表現方法。映像では、服が生きているように展示された空間の中で、モデルたちが展示を巡ります。そこに服の構造を解説するようにユーモラスな動きをコマ撮りした映像が組み込まれ、いつもとは違うランウェイ映像に仕上がっています。最後には、服はコンパクトに畳まれ、一つの箱に詰められて、ハッピーエンド? 〈ISSEY MIYAKE〉の服がそれぞれ個性を持ち、生きているように感じられる“息遣い”に目を奪われます。ぜひ、楽しんでコレクション映像を鑑賞してください。