FASHION
A-POCの錬金術で横尾忠則の絵が服に。
October 14, 2020 | Fashion, Art | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
横尾忠則の絵がA-POCの技術でブルゾンに! 横尾とイッセイ ミヤケの長いコラボレーションの歴史に新しい1ページが加わりました。高い再現性と着心地を実現、今すぐ着たいアイテムです。
1960年代からグラフィックデザイナーとして活躍、81年の画家宣言以来、日本の現代美術界を代表する存在となった横尾忠則。三宅一生との関係も深く、1976年にはシルクに横尾の絵をプリントした服が発表された。77年からは横尾がイッセイ ミヤケのパリコレクションの招待状を担当、関係者には毎年、インビテーションが届くのを楽しみにしている人も少なくない。
今秋にスタートした〈TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE〉は長年A-POCによるものづくりを手がけてきたイッセイ ミヤケの宮前義之とそのチームが横尾作品と向き合い、衣服の新しい可能性を追求するプロジェクトだ。
第一弾として今回発表された「TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE 0(ゼロ)」は横尾の絵を”一枚の布”に再構築、ブルゾンにしたもの。ユニセックスでサイズは2種。必ずしも大きい方を男性が、小さい方を女性がというわけではなく、その逆の着こなしも可能だ。
モチーフとなる横尾の絵は宮前のチームが選んだ。横尾は「自由に選んでいいよ」と彼らに全面的に任せたという。横尾の絵は後ろ身頃と前見頃に配されているのだが、絵の中のどの部分を使うかも宮前らが決めたという。
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