伝説の『クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ』展を自宅で堪能しよう。
April 23, 2020 | Fashion, Art, Culture | casabrutus.com | photo_©Adrien Dirand text_Mari Matsubara editor_Keiko Kusano
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実際の生地で作られる前に「トワル」と呼ばれる白布を使ってプロトタイプを作る。シルエットを決定づける試作品さえも芸術作品のよう。
ロココ調をテーマとした各時代のドレスを集めた展示室。ヴィジェ・ルブラン作《ポリニャック公爵夫人》(ヴェルサイユ宮殿美術館蔵)などのアートピースも展示しイメージを増幅させる。
「庭」や「草花」にインスピレーションを得たドレスが並ぶ。バルセロナで裁断され、一つひとつ手作業で立体化したペーパークラフトの植物が天井から下がるポエティックな演出。
歴代デザイナーのスーツを並べ、IラインやAラインなどシルエットの変遷を展示。
色彩ごとに作品を並べた「コロラマ」の展示室。原寸のドレスやシューズにまぎれて並ぶ、アトリエの職人が本物そっくりに作ったミニチュアが最高にキュート。
ジョン・ガリアーノが手がけた2004年の春夏オートクチュールコレクションは「古代エジプト」がテーマで、モデルにファラオのマスクを着用させた演出で度肝を抜いた。
最後の展示室は「バル(舞踏会)」がテーマ。ヴェルサイユ宮殿の内観映像をプロジェクターで投影したホールに各時代のオートクチュールドレスが並び、壮観のひとこと。