デザイナーの個性あふれる「視点」を共有する〈紙工視点〉|土田貴宏の東京デザインジャーナル
| Design, Art | casabrutus.com | photo_Kaori Ouchi (Okazaki) text_Takahiro Tsuchida
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〈紙工視点〉の第1弾として発表された3つのプロダクト。製品の写真は岡崎智弘のディレクションのもと、Gottinghamが撮影している。Photo (c) Gottingham

〈紙工視点〉の発案者でディレクターを務める岡崎智弘。グラフィックデザイナーやアートディレクターとして、無印良品、21_21 DESIGN SIGHT、「デザインあ」などのコンテンツを手がけている。

辰野しずかの《948》(クシャ)は、レーザーカットで細かく切り抜いた紙を様々な形に変化させられる。切り離す前の状態も美しい。Photo (c) Gottingham

辰野しずかの《948》Momi。Photo © Gottingham

辰野しずかの《948》Sakura。Photo © Gottingham

家具などの日用品のデザインを手がけているプロダクトデザイナーの辰野しずか。Photo (c) Gottingham

小玉文による《CRACKED PAPER(STONE)》は、石のような素材感をもつ紙の箱で、加工によってヒビを表現している。Photo (c) Gottingham

国内外での受賞も多く、紙について知見も多かったグラフィックデザイナーの小玉文。Photo (c) Gottingham

荒牧悠の《ポヨンペロン》は、円盤状で厚みのある紙と、弾力のある紙のキットで、名前の通り独特の表情で揺れ動くオブジェを制作できる。Photo (c) Gottingham

構造、仕組み、人の認知に注目した作品を制作しているアーティストの荒牧悠。Photo (c) Gottingham

SFTギャラリーの「紙工視点」展では、3つの製品が生まれるきっかけになった視点や、開発のプロセスなどが明らかにされている。展示什器も紙で制作した。

辰野しずかによる《948》(クシャ)は、発想の原点になった緩衝材やカスミソウから、製品が完成するまでのプロセスを紹介。

小玉文の《CRACKED PAPER(STONE)》とともに、最終段階まで進みながら製品化されなかった、タイルとタマゴをモチーフにした作品も展示。

多様な試作を行いながら、紙という素材から意外性な動きを抽出した荒牧悠。