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陶郷・信楽の魅力を探る展覧会が滋賀県で開催中!
December 7, 2018 | Design | casabrutus.com | text_Kaori Nakada
「やきもの」の里として知られる“信楽”に焦点を当てた展覧会が〈滋賀県立陶芸の森 陶芸館〉でスタートした。近代陶芸の巨匠、富本憲吉や北大路魯山人から芸術家の岡本太郎まで13名の作品が一同に集結。
日本の六古窯の一つとして、長い歴史を誇る陶郷・信楽。自然と陶土に恵まれたこの地では、時代の変遷とともに多彩な特色あるやきもの文化が育まれた。その為、国内外を問わずさまざまな作家が信楽で作陶を試みている。富本憲吉をはじめ、民藝派の河井寛次郎や濱田庄司、そして戦後の陶芸界に新風を吹き込んだ八木一夫と鈴木治。また芸術家の岡本太郎や現代美術の世界で活躍したロバート・ラウシェンバーグも、信楽で作品制作に挑んできた。そんな作家13名の信楽で制作した作品や関連資料を通して、信楽の魅力を探る展覧会が〈滋賀県立陶芸の森 陶芸館〉で開催中だ。
本展は3部構成。1部は富本憲吉と河井寛次郎や濱田庄司の作品を通して、デモクラニズムの高揚を背景に、彼らが芸術と社会の関係性を模索した信楽での足跡を辿る。また彼らの思想が戦後どのように継承されたのか、前衛陶芸を率いた熊倉順吉と陶磁デザインの開拓者・日根野作三の取り組みからその行方を探る。
続く2部では信楽の素材や技術との出会いから作陶の幅を広げ、新たな仕事への原動力とした作家たちに焦点を当てる。書家、画家、陶芸家と幅広い分野で才能を発揮した北大路魯山人をはじめ、荒川豊藏や小山冨士夫、八木一夫そして鈴木治が信楽で手掛けた作品などを紹介している。
3部は産業とアートをテーマに、芸術家の岡本太郎やロバート・ラウシェンバーグ、今なお精力的に創作活動を展開している横尾忠則が、信楽の製陶メーカーで手掛けたセラミックアートを通して両者の関係性を探る。
各界できら星のごとく輝く巨匠たちはどのような経緯でこの地を訪れ、どのような仕事を手掛けてきたのか。“信楽の魅力”を、巨匠たちの作品を通して探ってみよう。
3部は産業とアートをテーマに、芸術家の岡本太郎やロバート・ラウシェンバーグ、今なお精力的に創作活動を展開している横尾忠則が、信楽の製陶メーカーで手掛けたセラミックアートを通して両者の関係性を探る。
各界できら星のごとく輝く巨匠たちはどのような経緯でこの地を訪れ、どのような仕事を手掛けてきたのか。“信楽の魅力”を、巨匠たちの作品を通して探ってみよう。
「信楽に魅せられた美の巨匠たち」
〈滋賀県立陶芸の森 陶芸館〉滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7 TEL0748 83 0909。〜12月20日。月曜休。9時30分〜17時(入場は閉館30分前まで)。入場料700円。
