DESIGN
アスティエ初の和食器「コレクション バンシャク」がお披露目。
November 22, 2018 | Design | casabrutus.com | photo_Kayoko Aoki text_Rie Nishikawa
白い陶器が トレードマークのパリの陶磁器ブランド〈アスティエ・ド・ヴィラット〉に「晩酌」をテーマにしたコレクションが限定発売。角皿や小鉢、徳利など全18種類が揃いました。
日本特有の風習、晩酌を〈アスティエ・ド・ヴィラット〉が現代の感覚で新たに表現した、白い和食器のシリーズ「コレクション バンシャク」。シンプルな丸皿や貝のモチーフの脚の小鉢、菊皿のようなマーガレット型の角皿などが並ぶ。
「小さな丸皿にオリーブやナッツ、角皿にシャルキトリーを盛ったりして、和食器としてだけでなく、ヨーロッパのアペリティフにも似合いそうです」と語るのは〈アスティエ・ド・ヴィラット〉のデザイナー、イヴァン・ペリコリとブノワ・アスティエ・ド・ヴィラット。
そもそもは、帰宅する夫を迎えるために妻が支度を整えた晩酌。お酒とともに様々な酒肴が並ぶお膳は日本のアペリティフとも呼べる文化である。時代を経て、今では自宅に集う友人や家族をもてなし、歓びを分かち合う時間となっている。
「小さな丸皿にオリーブやナッツ、角皿にシャルキトリーを盛ったりして、和食器としてだけでなく、ヨーロッパのアペリティフにも似合いそうです」と語るのは〈アスティエ・ド・ヴィラット〉のデザイナー、イヴァン・ペリコリとブノワ・アスティエ・ド・ヴィラット。
そもそもは、帰宅する夫を迎えるために妻が支度を整えた晩酌。お酒とともに様々な酒肴が並ぶお膳は日本のアペリティフとも呼べる文化である。時代を経て、今では自宅に集う友人や家族をもてなし、歓びを分かち合う時間となっている。
このコレクションはアスティエと20年来の付き合いでもある「H.P.FRANCE」発起人の村松孝尚の依頼から誕生した。元になったのは村松がコレクションしていた古い和食器であったという。小津安二郎の映画のような晩酌のイメージは、どこかノスタルジックなアスティエの食器と共鳴する部分があるようだ。
「いつもは形やスタイルありき。焼き魚のために、というように機能や用途を考えて食器をデザインすることがなかったので、今回のコレクションは私たちにとっても新鮮でした」(ブノワ)
「いつもは形やスタイルありき。焼き魚のために、というように機能や用途を考えて食器をデザインすることがなかったので、今回のコレクションは私たちにとっても新鮮でした」(ブノワ)
「気に入っているのは徳利です。花のようであり、不思議なフルーツのようでもある、パリのエスプリが感じられるスノッブな形でしょう? 器の内側に模様を施すのに苦労しました。今回、日本食を盛って見て、その美しさに驚きました」(イヴァン)
最近、パリはもとよりヨーロッパでも、ヌーベルキュイジーヌのように食器の使い方や盛り方法が変わってきている。西洋も東洋も陶器の歴史は異なるが、それぞれ影響しあって発展してきていると思うという。
「和食器、洋食器といったジャンルにとらわれず、今までのアスティエのシリーズと組み合わせて自由なテーブルコーディネイトを楽しんでほしいです」(イヴァン、ブノア)
「和食器、洋食器といったジャンルにとらわれず、今までのアスティエのシリーズと組み合わせて自由なテーブルコーディネイトを楽しんでほしいです」(イヴァン、ブノア)