カーサ ブルータス創刊20周年記念イベント「夢のネコムーランド」
『カーサ ブルータス』2018年11月号より
| Design, Architecture, Art, Fashion | Super Housekeeper Cat Special | photo_Tetsuya Ito text_Masae Wako chadou supervisor_Shoichi Ishizawa editor_Akio Mitomi cooperation_Sogetsu Foundation special thanks to nendo
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「天国」に「夢のネコムーランド」が出現! 花入れには草月流 倉田康治がピンポン菊と鉄線を生けた。軸は「猫の夢」。

Jo Nagasaka【茶室】 組立式で、分解すればどこへでも運べるモバイル茶室。考案したのは〈スキーマ建築計画〉の長坂常だ。ビニールハウス用のパイプと紙管を組み立てて自立させ、床に2畳分の琉球ゴザを敷くスケルトンスタイル。手前には蚊帳生地の御簾(みす)を垂らして躙(にじ)り口とした。運搬用の特注三輪車のほか、4分の1サイズの模型(写真)も展示。

LOUIS VUITTON【茶箱】 茶道具を詰め込んだ「茶箱」は、旅行用トランクの老舗ブランド〈ルイ・ヴィトン〉製。宝石用のケース《コフレ・トレゾール》に、猫村さんの顔や肉球をスペシャルペインティングした。鉛筆描きと見まごうリアルな描線は、墨色の絵の具で手描きしたもの。アーティストの職人技が光る逸品に仕上がった。蓋にNecoの名前入り!

minä perhonen【帛紗】 茶道具を包む仕覆(しふく)や帛紗(ふくさ)は、〈ミナ ペルホネン〉が担当した。生地はすべて〈ミナ ペルホネン〉のアーカイブを使用。パッチワーク仕立ての帛紗はシックな色でまとめつつ、織りや刺繍、プリントなどのさまざまなテクスチャーを重ね合わせている。茶杓や茶入れなどの仕覆は、猫村さん愛用の茶道具にあわせ、1点ずつ手縫いで制作。

AMETSUCHI【茶碗】 猫村さんの手にあわせた小ぶりの抹茶茶碗は、京都の陶芸家〈AMETSUCHI〉の芦田尚美が制作。薄くて口あたりがよく丈夫な磁器製だ。猫村ピンクと黒の2色使いで、境目には山の稜線が描かれているほか、見込み(茶碗の内側の底)には猫村さんの顔。高台に刻まれたAMETSUCHIとほしよりこのダブル銘にも注目して。

MARUNI【猫村椅子】 茶室の亭主席に置かれるのは、猫村さん愛用の猫村椅子。工芸の工業化をモットーにする広島の家具メーカー〈マルニ木工〉が再現した。制作には機械も使われているが、最後の仕上げは人の手仕事。ベテラン職人がサンドペーパーで磨きをかけ、座面から丸みのある脚先まですべすべに仕上げている。メープル材で高さは32cm。

YAECA【エプロン】 猫村さんのトレードマーク、エプロンはシンプルなシャツやコートで人気のブランド〈ヤエカ〉製。オリジナルのシャツ生地の中から、肌ざわりのいいコットン生地を選び、ピンクに染色。豪華なフリルまですべて手縫いで仕上げた。紐はいつもの縦結びがパリッと決まるよう細めにデザイン。ほしよりこがNecoの文字を手描きして完成!
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