DESIGN
ガラスデザイナー、インゲヤード・ローマンの日本初個展が開催。
June 7, 2018 | Design | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa
日本とスウェーデンの外交関係樹立150周年を記念し、スウェーデンを代表するガラスデザイナーであるローマンの活動を本格的に紹介する日本初の展覧会が開催となる。
インゲヤード・ローマンは、スウェーデン政府からはプロフェッサーの称号を受けている、北欧を、いや世界を代表するデザイナーであり、陶芸家だ。
本質だけが残るまで “削ぎ落していく” スタイルを基本とするローマンが手がける、機能性を重視した日常づかいのガラス食器や陶磁器は色も形もきわめてシンプルだが、そのシンプルさのなかに一貫して凛とした美しさと、使い手としての真摯な視点が同居している。
『インゲヤード・ローマン展』ではローマン本人が選んだ代表作を中心に、初期から2018年の最新作まで約180点を紹介。北欧の伝統あるガラスメーカー〈スクルフ〉や〈オレフォス〉、〈イケア〉のためのデザイン、彼女が特別な関心を持つ日本での「2016/」プロジェクトや〈木村硝子店〉とのコミッションワークなど、その幅広い活動を総括的に見ることができる。
日常とデザインを切り結ぶローマンの豊かな思考に、この機会に寄りそってみては?
なお、展示デザインは、ストックホルムの〈グッチ〉や〈ルイ・ヴィトン〉、京都の〈スフェラ・ビル〉といった建築、ベルリンの〈スウェーデン大使館〉のインテリアデザインなどを手がけ、世界的に注目されている気鋭の北欧建築家グループ〈クラーソンコイヴィストルーネ〉が担当する。
『日本・スウェーデン外交関係樹立150周年 インゲヤード・ローマン展』
〈東京国立近代美術館工芸館〉