DESIGN
ミナ ペルホネンの「素材」を売る店が、代官山にできました。
June 3, 2017 | Design | casabrutus.com | photo_Nahoko Morimoto text_Housekeeper
ミナ ペルホネンがまたまた新店をオープン。テーマは「マテリアリ=素材」。約40種類ものテキスタイルが並ぶ、まったく新しいコンセプトのショップだ。今、この店を開いた理由を、デザイナーの皆川 明に聞いた。
昨年白金台店を移転するなど、ミナ ペルホネンにとっての縁の地、代官山ヒルサイドテラス。この端の静かな一角に、新店〈マテリアリ〉がオープンした。「マテリアリ」とは、フィンランド語で「素材」のこと。ミナ ペルホネンを代表する素材といえば、テキスタイル。発売するとすぐに売り切れてしまうことも多いという人気のテキスタイルを販売し、ラグやクッション、タオルなどの布小物も豊富に揃える、既存の店とはまた違う形のショップだ。
「ミナ ペルホネンは創業当時から、ひとつひとつオリジナルの柄を積み重ねてきました。既存のお店でテキスタイルを売り出したときも、みなさんが楽しみに待っていてくださることがわかった。テキスタイルを独立させた店があれば、もっと気軽にミナ ペルホネンのデザインに触れてもらえるかな、と思いました」と皆川が語るとおり、この店は他のどの店よりも多く、約40種類ものテキスタイルが揃う。人気のタンバリン柄をはじめ、刺繍やプリントで彩られた愛らしい反物たちは、見ているだけでなにか作りたい気分になってくる。
先日オープンした金沢店は日本家屋を利用し、表参道の〈call〉はテキスタイルパターンで彩ったドームをカフェの天井に作るなど、店のコンセプトに合わせた空間作りも注目を集めるミナ ペルホネン。今回は沖縄の〈Luft〉がデザインを手がけ、木の香りが漂う小さな箱のような空間を作り出した。
単一の木材と真鍮だけで作られた、直線的で潔い空間の中心には、布を裁つ作業台が据えられている。「このヒルサイドテラスには、もう何十年も続けられているお店がたくさんあります。ここもみなさんの生活に寄り添いながら、自然と長く続けられるようなお店にしたい。そして、一緒に年月をいい形で重ねていけるように、経年変化を楽しめる木の素材を選びました」
単一の木材と真鍮だけで作られた、直線的で潔い空間の中心には、布を裁つ作業台が据えられている。「このヒルサイドテラスには、もう何十年も続けられているお店がたくさんあります。ここもみなさんの生活に寄り添いながら、自然と長く続けられるようなお店にしたい。そして、一緒に年月をいい形で重ねていけるように、経年変化を楽しめる木の素材を選びました」
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