DESIGN
美容に“クラフト”を取り入れるパリのビューティーブランド、〈ビュリー〉が日本初上陸。
April 21, 2017 | Design | casabrutus.com | photo_Manami Takahashi text_Kanae Hasegawa editor_Keiko Kusano
美容通だけでなく、デザイン好きも唸らせるフランスのビューティブランド、〈ビュリー〉を知っていますか? 自然の恵みを最大限に引き出すスキンケアアイテムを取りそろえるパリの総合美容薬局〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー〉。その日本初のショップが代官山にオープンしました。
〈ビュリー〉の歴史は1803年に遡る。男女問わず衛生や美容に対する意識の高まりを受けて、調香師ビュリーが総合薬局「オフィシーヌ・ユニヴェルセル」としてパリに開業したのが始まりだ。当時、肌に刺激を与える化学成分を含んだ化粧品が出回る中、異国からもたらされた様々な植物を化粧品に取り入れ、それまでにない革新的な香水やスキンケアアイテムを提案。新しいものを求めるモード界で瞬く間に話題となり、当時のハイ・モードを牽引するなどビューティー界の名士として知られるようになる。
その後、歴史から消えかけた〈ビュリー〉の存在を発見し、復活させたのが現オーナー、ラムダン・トゥアミとヴィクトワール・ドゥ・タイヤックの夫妻だ。2014年に新生〈ビュリー〉となってから、世界初となる水性香水をフランスの技術者とともに開発し、世界各地に古くから伝わる植物由来のビューティーシークレットを参考にした植物オイルを提供、また、シェービングクリーム、石けんなど、肌がご機嫌になりそうな“スキンファースト”のオリジナル商品も開発してきた。
品質の高さはもちろん、19世紀パリのエスプリを反映させたパッケージや店舗設計が人気を呼び、ロンドン、台北、ソウルへと続々と出店。5店舗目となる日本店オープンのために、昨年から家族で東京に移住したラムダン・トゥアミに〈ビュリー〉に込めた想いについて聞いた。
品質の高さはもちろん、19世紀パリのエスプリを反映させたパッケージや店舗設計が人気を呼び、ロンドン、台北、ソウルへと続々と出店。5店舗目となる日本店オープンのために、昨年から家族で東京に移住したラムダン・トゥアミに〈ビュリー〉に込めた想いについて聞いた。
温故知新のものづくり
Q どのようないきさつから、歴史あるブランド〈ビュリー〉を現代に再生させようと思ったのですか?
A 創業時の1803年、〈ビュリー〉が生み出したフレグランスは誰も考えつかなかった画期的なものでした。しかし、いまだにこの200年以上、アルコール成分を含む香水がスタンダードです。そこで僕たちは、肌に刺激が強いアルコールを一切含まない水性香水をいつかスタンダードにしてみたい、そんな思いがありました。
A 創業時の1803年、〈ビュリー〉が生み出したフレグランスは誰も考えつかなかった画期的なものでした。しかし、いまだにこの200年以上、アルコール成分を含む香水がスタンダードです。そこで僕たちは、肌に刺激が強いアルコールを一切含まない水性香水をいつかスタンダードにしてみたい、そんな思いがありました。
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