DESIGN
邸宅に招かれるような九州初の〈ミナ ペルホネン〉旗艦店が福岡・赤坂に登場。 設計は〈SIMPLICITY〉。
『カーサ ブルータス』2025年4月号より
| Design, Architecture, Fashion | window on the world | photo_Yoshikazu Shiraki text_Housekeeper
設立30周年を迎える〈ミナ ペルホネン〉が、九州エリア初の旗艦店を福岡・赤坂にオープン。
デザイナー・皆川 明が佇むのは、ダイニングをイメージしたという3階。スキップフロアで階段を降りるとリビングをイメージした空間へと繋がる。
木製のタイルの壁に、熊本の南関石を使った階段。さらに階段の手すりや床にはレザーを用いており、さまざまに異なるマテリアルを組み合わせた。空間には、ガラス作家・辻和美のシャンデリアが華やぐ。
3階のリビングフロアには、皆川自らが描いた動物が出現することも。
内装は緒方慎一郎率いる〈SIMPLICITY〉で、2018年の〈ウミトタ〉以来のコラボレーションとなる。「家」をテーマに、各フロアをエントランス、ドレスルーム、リビングダイニングに見立てた。
不定期で開放予定の書斎スペース。
２階スペース。ミラーに見立てた真鍮のオブジェは秋野ちひろの作品。
コントラストの美しい1階のエントランス。白壁には漆喰を施し、階段は墨を練り込んだモルタル仕上げに。
1階から2階の書斎スペースへと続く階段。手すりにはレザーが巻かれ、風合いの変化も楽しみだ。
空間には木や石、レザーなど異なる質感のマテリアルをふんだんに使用した。まるで邸宅に招かれたような心地よい空間で、ゆったりとブランドの世界観を堪能したい。
ドレスルームを連想させる2階。
ファサード。城下町として発展した天神エリアにほど近い場所に位置するショップは赤坂駅から徒歩5分の場所という好立地だ。
