DESIGN
古今東西 かしゆか商店【岐阜提灯】
『カーサ ブルータス』2025年3月号より
| Design | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu hair & make-up_Masako Osuga editor_Masae Wako
日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回訪ねたのは岐阜の〈オゼキ〉。お盆に使われる盆提灯の伝統技術をもとに、優美な「岐阜提灯」を作り続けています。
自然界の美しさを生活に取り入れたい。そんな想いから生まれた伝統工芸が「岐阜提灯」です。美濃地方の和紙や竹で作られた火袋に花鳥風月の絵を施し、月光のような灯りに透かして眺め愛でる。今回は明治17年に岐阜提灯の製造を始めた〈オゼキ〉を訪ねました。
拝見したのは張り・絵付・摺込を担う伝統工芸士さんたちの技。まずは細く裂いた竹ひごを張型にぐるぐると巻き付け、その上に和紙を施す「張り」の工程です。
「4mほどのひごを少量の糊と糸で、60mほどになるまで繋ぎます」と張師の松本秀代さん。糸に結び目も作らず素早く繋ぎ留める、その手つきが本当に美しい。繋ぎ目が竹の節と同じくらい小さく目立たないことにも感動するし、節のかすかな凹凸が和紙を通して伝わることにも愛おしさを感じます。
「4mほどのひごを少量の糊と糸で、60mほどになるまで繋ぎます」と張師の松本秀代さん。糸に結び目も作らず素早く繋ぎ留める、その手つきが本当に美しい。繋ぎ目が竹の節と同じくらい小さく目立たないことにも感動するし、節のかすかな凹凸が和紙を通して伝わることにも愛おしさを感じます。
Loading...
Loading...
