DESIGN
座り心地と構造美を両立する〈ポール・ケアホルム〉の名作椅子《PK22》【今日の逸品】
| Design | 今日の逸品 | casabrutus.com『10の名作椅子で始める新生活。』より | text_Takahiro Tsuchida
カーサ ブルータスの人気企画「10選」シリーズから、こだわりの逸品をジャンルレスに日替わりでご紹介します。
〈ポール・ケアホルム〉の《PK22》
ケアホルムは、単一の素材を様々に使いこなして、美しいプロポーションの椅子を数多く手がけた。1956年発表の代表作《PK22》は、場の空気を浄化してくれそうなほどに研ぎ澄まされた1脚。フラットバーを縦横に使い分け、パーツごとに適切な角度を与えて、座り心地と構造的な強度のバランスを絶妙に保っている。50年代においてはきわめて未来的な椅子だったに違いないが、今なおレトロという言葉がまったく似合わない純粋さだ。
