DESIGN
デザイナー・三澤遥が初の家具を発表。展覧会「Haruka Misawa Exhibition 『HIHI DADA』」が東京・渋谷で開催中。
November 14, 2024 | Design | casabrutus.com | photo_Masayuki Hayashi text_Tomomi Nagayama editor_Keiko Kusano
三澤遥が椅子を初デザイン。11月17日までこの新作を彼女自身が手掛けるインスタレーションとともに体験できる展覧会が開催されている。
デザイナー、三澤遥が初めて椅子をデザイン。開催中の展覧会「Haruka Misawa Exhibition 『HIHI DADA』」にて、彼女自身の手による会場インスタレーションとともに展示されている。
今回発表されたのは「似ているところもあるけれど似ていないところもある兄弟のような一対」というユニークなキャラクターを持った2つの椅子、シンメトリーで素直なアームチェア《HIHI》とアシメトリーで自由なシングルアームチェア《DADA》。いずれもシンプルでありながら繊細で柔らかな曲線のフォルムを持った美しい作品だ。椅子の製作にあたっては岐阜県高山市に本拠地を置く木工家具メーカー〈飛騨産業〉とコラボレーション。製品名の《HIHI》と《DADA》はメーカー名から転用して名付けられている。
今回発表されたのは「似ているところもあるけれど似ていないところもある兄弟のような一対」というユニークなキャラクターを持った2つの椅子、シンメトリーで素直なアームチェア《HIHI》とアシメトリーで自由なシングルアームチェア《DADA》。いずれもシンプルでありながら繊細で柔らかな曲線のフォルムを持った美しい作品だ。椅子の製作にあたっては岐阜県高山市に本拠地を置く木工家具メーカー〈飛騨産業〉とコラボレーション。製品名の《HIHI》と《DADA》はメーカー名から転用して名付けられている。
これまで数多くのグラフィックデザインやインスタレーションを手掛けてきた三澤だが「実際に使えるものをデザインしたのは、手に乗るサイズくらいまでしかなかった」のだとか。今回の椅子では、実用的な座り心地を追求しつつもそれが前面に立ちすぎないことを意識し、空間の中では親しみを覚えるオブジェとしての佇まいを目指したという。パーツの一つひとつにまでミリ単位でこだわった三澤の造形デザインに対し、熟練の職人が耐久性のある製品となるように、その造形の一つひとつを検証し具現化。長い年月とプロセスを経て非常に完成度の高いプロダクトがついに誕生した。
ちなみに、三澤のこのミリ単位での完成度へのこだわりは会場内のいたるところに散りばめられた製品パーツを使ったインスタレーションでも健在だ。どのパーツもそれぞれが作り出す影までもきっちり計算されてミリで固定され、まるで彫刻作品であるかのよう。そしてときどき意表を突く場所に、見逃してしまいそうな小さなパーツがこっそりと仕掛けられていたりもする。「あっ、こんなところにも!」と存在を見つけるたびに三澤のチャーミングな遊び心を感じてついクスッとしてしまう。今週末はこのパーフェクトでサプライジングな空間を実体験するためにぜひ会場に足を運んでみて欲しい。
ちなみに、三澤のこのミリ単位での完成度へのこだわりは会場内のいたるところに散りばめられた製品パーツを使ったインスタレーションでも健在だ。どのパーツもそれぞれが作り出す影までもきっちり計算されてミリで固定され、まるで彫刻作品であるかのよう。そしてときどき意表を突く場所に、見逃してしまいそうな小さなパーツがこっそりと仕掛けられていたりもする。「あっ、こんなところにも!」と存在を見つけるたびに三澤のチャーミングな遊び心を感じてついクスッとしてしまう。今週末はこのパーフェクトでサプライジングな空間を実体験するためにぜひ会場に足を運んでみて欲しい。
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