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【速報レポート】東京ミッドタウン『デザインタッチ 2024』!
October 21, 2024 | Design, Art | PR | photo_Kenya Abe text_Akiko Miyaura
今年で17回目を迎える『Tokyo Midtown DESIGN TOUCH』が、11月4日まで東京ミッドタウンで開催中。今回は「つむぐデザイン―Weaving the Future―」をテーマに掲げて、さまざまなものをより合わせ、新しいカタチ、コトを生みだすこと、そして未来への変化と人の心をつむぐデザインの力を体感するイベントになっている。
東京を代表する大型デザインイベントとして、2007年以来、さまざまな発信を続けてきた『Tokyo Midtown DESIGN TOUCH』。毎回、国内外で活躍中の時代を象徴するデザイナーたちを迎え、さまざまなインスタレーションや作品を展示してきた。
持続可能な社会に向けた取り組みが広がる中、世の中ではテクノロジーやシステムなど、さまざまな変化が起きている。その変化を意識し、受け入れることが必要。今回は、そんな未来に向けた変化と人の心を“つむぐ”デザインの力を感じる、さまざまな試みや挑戦を発信している。
持続可能な社会に向けた取り組みが広がる中、世の中ではテクノロジーやシステムなど、さまざまな変化が起きている。その変化を意識し、受け入れることが必要。今回は、そんな未来に向けた変化と人の心を“つむぐ”デザインの力を感じる、さまざまな試みや挑戦を発信している。
●《リレキの丘》建築家・クマタイチ
芝生広場に展示されているのは、建築家・クマタイチが手掛けた木のインスタレーション《リレキの丘》。大・中・小の3つのリングがつながる作品について「三次元的なひとつの局面によって距離感が歪んだり、行動が生まれたりもする。たとえば、リングにある穴を通ってリレキの丘に登る、丘の上から穴に向かうというような、自然的現象を導きたかったんです」とクマは言う。
リングに施された穴は、同じ芝生広場にあるフロリアン・クラールの作品《フラグメントNo.5》から着想を得た。クマいわく「2つのアートの間を遊ぶというのもコンセプトのひとつ。《リレキの丘》の穴越しに、《フラグメントNo.5》の穴を見られる配置にしています」。
また、「使う人が参加できる仕組みを提案したい」と、週末には“リレキシール”を配布。訪れた人々がオブジェに貼ることで、行動の“履歴”を記すことになる。橋にカップルが南京錠を付けたり、おみくじを神社の境内に結んだりする行為がヒントになっており、クマ自身も「旅行バッグやパソコンにステッカーを貼るのですが、そうやって自分のモノにしていく過程に興味があるんです。触れたり、参加したりすることで景色が現れる。それを建築規模でやりたかった」と話す。
実は、作品は未完成の状態から展示を開始。1週間かけて出来上がる過程を見せる中、通りすがった人々が興味を持ち、集う行動が“つむがれる”ことで新しい景色を生み出す。
「普通、工事現場は仮囲いされていて、気づいたら建築が完成している。でも、今回は職人同士が話し、共に木を運ぶ光景など、なかなか見られない過程を丸見えにしています。それが、ある種のパフォーミングにもなる。これがもし鉄やコンクリートという素材なら、もう少し物々しい現場になると思うんです。木だからこそ、人がリラックスして自由な感覚で作品に触れられるし、公共的な景色にもなりうる。そこは、今回発見できたことでした」
リングに施された穴は、同じ芝生広場にあるフロリアン・クラールの作品《フラグメントNo.5》から着想を得た。クマいわく「2つのアートの間を遊ぶというのもコンセプトのひとつ。《リレキの丘》の穴越しに、《フラグメントNo.5》の穴を見られる配置にしています」。
また、「使う人が参加できる仕組みを提案したい」と、週末には“リレキシール”を配布。訪れた人々がオブジェに貼ることで、行動の“履歴”を記すことになる。橋にカップルが南京錠を付けたり、おみくじを神社の境内に結んだりする行為がヒントになっており、クマ自身も「旅行バッグやパソコンにステッカーを貼るのですが、そうやって自分のモノにしていく過程に興味があるんです。触れたり、参加したりすることで景色が現れる。それを建築規模でやりたかった」と話す。
実は、作品は未完成の状態から展示を開始。1週間かけて出来上がる過程を見せる中、通りすがった人々が興味を持ち、集う行動が“つむがれる”ことで新しい景色を生み出す。
「普通、工事現場は仮囲いされていて、気づいたら建築が完成している。でも、今回は職人同士が話し、共に木を運ぶ光景など、なかなか見られない過程を丸見えにしています。それが、ある種のパフォーミングにもなる。これがもし鉄やコンクリートという素材なら、もう少し物々しい現場になると思うんです。木だからこそ、人がリラックスして自由な感覚で作品に触れられるし、公共的な景色にもなりうる。そこは、今回発見できたことでした」
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