DESIGNPR
樹齢1000年の霧島杉から〈かみ添〉の唐紙まで。新素材研究所による〈和光〉地階のディテール徹底解剖!
September 16, 2024 | Design, Architecture, Art | PR | photo_Satoshi Nagare text_Mari Matsubara editor_Keiko Kusano
2024年7月にリニューアルした〈和光〉地階フロアには、貴重な古木や石材、和紙などが随所に使われている。その見どころを〈新素材研究所〉の榊田倫之に聞きました。
「舞台と回廊」をテーマにデザインされた地階フロアの中央に位置するのが、樹齢1000年を超える霧島杉から切り出された2枚の天板を組み合わせた「時計台」だ。時計の長針と短針に見立てた天板は回転し、さまざまな商品陳列に対応できる。
「天板は長さ6mと5.1m、厚みが17㎝もあります。長い年月の風雪に耐えたうねるような杢目が素晴らしいものです。50年間、銘木屋に残されていた貴重な木なので、天板を切り出した残りもスライスして他の什器に活用しています」(榊田倫之)
「天板は長さ6mと5.1m、厚みが17㎝もあります。長い年月の風雪に耐えたうねるような杢目が素晴らしいものです。50年間、銘木屋に残されていた貴重な木なので、天板を切り出した残りもスライスして他の什器に活用しています」(榊田倫之)
床は京都の町家の舗装に使われた古い石。中には京都市電の敷石に使われたものも含まれる。
「錆びて黒ずんだものや摩耗したものなど、表情が少しずつ違う石を、目地を入れずに隙間なく並べています。方形乱張りという、さまざまなサイズの長方形を組み合わせた張り方は、石材を余すところなく使うためです」(榊田)
また〈和光本店〉の外装に使われている岡山県産の万成石を階段や什器の一部に採用した。
「万成石は別名『桜御影石』と呼ばれ、桜の花びらを思わせる淡いピンク色の斑が入るのが特徴です。春の暖かさや縁起の良さに通じるこの石を内装にも活かしたいと思いました」(榊田)
「錆びて黒ずんだものや摩耗したものなど、表情が少しずつ違う石を、目地を入れずに隙間なく並べています。方形乱張りという、さまざまなサイズの長方形を組み合わせた張り方は、石材を余すところなく使うためです」(榊田)
また〈和光本店〉の外装に使われている岡山県産の万成石を階段や什器の一部に採用した。
「万成石は別名『桜御影石』と呼ばれ、桜の花びらを思わせる淡いピンク色の斑が入るのが特徴です。春の暖かさや縁起の良さに通じるこの石を内装にも活かしたいと思いました」(榊田)
Loading...