DESIGNPR
石上純也が考える、常に空気が動く空間とは? 「心地良い風」を日常に生む《GreenFan Studio》の可能性。
『カーサ ブルータス』2024年7月号より
June 10, 2024 | Design, Architecture | PR | photo_Satoshi Nagare text_Yoshinao Yamada
バルミューダの新作《GreenFan Studio》のキービジュアルは石上純也の〈KAIT広場〉が舞台。「心地良い風」を日常に生むプロダクトと建築とは。
革新的な家電を発表し続ける〈バルミューダ〉が初めて世間を驚かせたのが2010年に発表した扇風機《グリーンファン》だ。二重構造の羽根による、自然の中で吹くような柔らかな風を広げる機能性、そしてそのデザイン性がそれまでの扇風機のあり方を大きく変えた。それから14年を経て、新たな扇風機《グリーンファン スタジオ》が加わった。扇風機にカテゴライズされているが、通年の使用を想定したオールシーズンファンである。
建築家の石上純也が、普段過ごす場所や設計する空間で求めているのも「風」だという。
「僕は常に空気が動いている空間を求めています。寒い冬でも割と窓を開けてしまうのは、より自然の雰囲気を敏感に感じられる場にしたいから。わずかな風や光の動きも感じてしまう性分なのです」
建築家の石上純也が、普段過ごす場所や設計する空間で求めているのも「風」だという。
「僕は常に空気が動いている空間を求めています。寒い冬でも割と窓を開けてしまうのは、より自然の雰囲気を敏感に感じられる場にしたいから。わずかな風や光の動きも感じてしまう性分なのです」
石上が設計した〈KAIT広場〉はもともと、建築内部に地平線を作り出すことから考え始められた。
「人は自然から享受できる日だまりや風のような感覚を自ずと求めます。しかし、モダニズム以降の現代建築は均質化された室内環境を作ることを目的に進化を続けてきました」
それは素晴らしいことだと前置きしつつ、石上は建築の内側に新たな外、自然の環境を取り込む感覚を目指したいという。
「人は自然から享受できる日だまりや風のような感覚を自ずと求めます。しかし、モダニズム以降の現代建築は均質化された室内環境を作ることを目的に進化を続けてきました」
それは素晴らしいことだと前置きしつつ、石上は建築の内側に新たな外、自然の環境を取り込む感覚を目指したいという。
広場の実現に10年超の時間を要したが、コロナ禍を経て、時代はその感覚を求めるようになった。《グリーンファン スタジオ》もまた同じ意識を持つプロダクトだ。
Loading...