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100周年を迎えた〈シチズン〉から登場した《ザ・シチズン》の新作は、藍染和紙文字板が美しい。
『カーサ ブルータス』2024年7月号より
June 15, 2024 | Design, Culture, Fashion | PR | photo_Masaki Ogawa editor_Shigeo Kanno artwork_Yu-ka Matsumoto
美しいジャパンブルーの文字板が印象的な一本は、〈CITIZEN〉ブランド時計100周年を記念した《ザ・シチズン》の新作。オリジナルの文字板に込められた技術とデザインを紐解く。
「市民に寄り添い、ともに生きていく腕時計であること」をコンセプトに、腕時計を作り続けてきた〈シチズン〉。初めての製品となる懐中時計が作られた1924年から今年はちょうど100年となる。
その100周年を記念して生まれたのが、高精度で高品質な《ザ・シチズン》の特別な一本だ。真っ先に目を引くのは文字板で、ジャパンブルーの落ち着いた色合い。その文字板に採用されているのは、驚くことに極薄の和紙だ。この和紙文字板は2017年に、「エコ・ドライブ」搭載ウォッチに採用したことを皮切りに、さまざまな表現を具現化してきた。
その100周年を記念して生まれたのが、高精度で高品質な《ザ・シチズン》の特別な一本だ。真っ先に目を引くのは文字板で、ジャパンブルーの落ち着いた色合い。その文字板に採用されているのは、驚くことに極薄の和紙だ。この和紙文字板は2017年に、「エコ・ドライブ」搭載ウォッチに採用したことを皮切りに、さまざまな表現を具現化してきた。
シチズン独自の技術である「エコ・ドライブ」は、光が文字板を透過する必要があるため、使われる和紙は、日本三大和紙のひとつである「土佐和紙」。なかでも、高知県の「ひだか和紙」が手がける世界一薄いと称される「典具帖紙(てんぐじょうし)」。薄さだけでなく強さと丈夫さを兼ね備えたそれを藍染めで染め上げた。徳島県の藍染工房〈Watanabeʼs〉とコラボレーションし、「文字板という小さな世界で美しく映える表現」を探求し、大空に大きな群れをなして浮かぶ斑状の雲「層積雲」のイメージを目指した。それを具現化するために、筒巻き絞り染めというまったく新しい技法を採用し、繊細な絞り模様を和紙の上に描き出している。また、秒針には、層積雲の切れ間から降り注ぐ薄明光線を表現したゴールドカラーを用いている。
100年間で培われた〈シチズン〉の技術とデザインに加え、常に新しい可能性に挑戦し続けることで、魅力的な逸品が誕生した。
100年間で培われた〈シチズン〉の技術とデザインに加え、常に新しい可能性に挑戦し続けることで、魅力的な逸品が誕生した。
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